10.5cm sK 18
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/27 00:25 UTC 版)
10,5 cm schwere Kanone 18 | |
---|---|
![]()
sK 18s frame the speaker at a swearing in ceremony in Posen
|
10.5cm sK 18(ドイツ語:10,5 cm schwere Kanone 18)とは、第二次世界大戦においてナチス・ドイツが使用した加農砲である。
概要
ドイツ政府(ヴァイマル共和政)から依頼されたクルップ社とラインメタル社が、10cm K 17の後継として1920年代後半に開発した。競作方式だったが、実際には15cm sFH 18と同様にラインメタル社製の砲身をクルップ社製の砲架に搭載した物が採用された。牽引車は半装軌車のSd.Kfz.7やSd.Kfz.8が用いられた。軍団以上の指揮階梯に直轄部隊として配備される砲兵大隊、及び装甲師団や装甲擲弾兵師団の装甲砲兵連隊第3大隊に配備された。独ソ戦では8.8cm FlaKシリーズや他の野戦重砲とともにT-34中戦車やKV-1重戦車に対する対戦車戦闘を支援した。戦後はブルガリアとアルバニアが戦争賠償として接収した砲を運用している。
1934年にシュプレーヴェルク社で生産が開始されて、1939年の開戦時には702門を保有していた。第二次世界大戦中も生産は継続されて、1940年から1945年にかけて1,507門が製造されている。また、本砲搭載のIV号a型10.5cm対戦車自走砲は1941年に2両試作されている。パンターベースの自走砲(秘匿呼称グリレ10)に載せる案も一時検討された。
派生型としては、車輪の軽合金素材化(190kg削減)と60口径に長砲身化して射程延伸(21,150m)を図った10cm sK 18/40(10cm sK 42)及びVK30.01(P)用として47口径に短砲身化しつつも初速は同等の戦車砲型が存在する。前者は1942年に少数生産されたのみで、後者は計画段階に留まって製作されなかった。
スペック
主要要目 | ||||
---|---|---|---|---|
型式 | 10cm sK 18 | 10cm sK 18/40 10cm sK 42 |
10.5cm KwK L/47[1] |
|
口径 | 105mm | 105mm | 105mm | |
砲身長 | 5,460mm | 6,300mm | 4,935mm | |
戦闘重量 | 5,642kg | 5,720kg | ||
仰俯角 | - 0° ~ + 48° | |||
左右旋回角 | 64° | |||
最大射程(榴弾) | 19,075m | 21,150m | ||
発射速度 | 6発/分 | 6発/分 | ||
初速 | 徹甲榴弾 | 822m/s | 820m/s | |
榴弾 | 835m/s | 910m/s | 840m/s |
装甲貫徹力[2] | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
砲弾 | 角度 | 射程 | ||||||
弾薬 | 重量 | 初速 | 弾着角 | 100m | 500m | 1,000m | 1,500m | 2,000m |
10cm Pzgr. rot. | 15.56kg | 822m/s | 60° | 173mm | 155mm | 138mm | 124mm | 111mm |
出典
- ^ FOR THE RECORD "Buff my tank!" - VK 30.01 (P)
- ^ Hilary L. Doyle, Panzer Tracts No. 7-3, Panzer Tracts, 2006
関連項目
- 第二次世界大戦期の同口径級加農砲
- 10.5cm FK 35(t)(チェコ)
- M1 4.5インチ砲(アメリカ)
- BL 4.5インチ砲(イギリス)
- Canon de 105 L mle 1936 Schneider(フランス)
- Canon de 105 modèle 1925/27 Schneider(ギリシア)
- Canon de 105 modèle 1930 Schneider(ギリシア・デンマーク・ポーランド)
- 1940年型107mm師団砲(M-60) / 1944年型100mm野砲(BS-3)(ソ連)
- 10.5 cm Cannon Model 1927 / 10.5 cm kanon m/34(スウェーデン)
- 九二式十糎加農砲(日本)
「10.5 cm sK 18」の例文・使い方・用例・文例
- 4月6日,三陸鉄道北リアス線で小(お)本(もと)―田(た)野(の)畑(はた)駅間の10.5キロの路線区間が再開された。
- 男はカバンから30cmのサブノートを取り出した。
- "15cm sFH 18"はドイツ軍が戦中に開発した重榴弾砲だ。
- 3cmの層
- 波長が0.5cmから30,000mである電磁波
- 3−8cmの高さで黄色に近いオレンジの豊かな部分を持つ盤菌綱で、白またはピンクがかった柄は半分が水の中で、もう半分は水の外に出ている
- カップ形をしているか受け皿の形をしている子実体の食用のアミガサタケは幅最大20cmであることができます
- ゼリー菌で、5−15cmの子実体と均一なゼラチン質がある
- 単位磁極から1cmの磁界強度
- ロシアの長さの単位(71cm)
- 長さ5寸(約6.5cm)の釘
- 約36cmの反物の幅
- 30cm余りの長さ
- MassKaraのmassは英語で「たくさんの」を意味し,karaはスペイン語で「顔」を意味します。
- 18歳未満の子どもはこの映画は見られません
- 18歳未満の入場は許されていません
- 兄は18歳で家を出た
- 私の18歳の誕生日にパーティーを開きました
- 室内が快適なように室温は摂氏18度に保たれています
- ダーウィンの生年は1809年で没年は1882年だ
固有名詞の分類
ドイツの火砲 |
7.5cm FK 7M85 15cm sFH 13 10.5cm sK 18 4.2cm lePak41 Kz 8 cm GrW 42 |
カノン砲 |
M1910 152mmカノン砲 2A36 152mmカノン砲 10.5cm sK 18 八九式十五糎加農砲 M1910 107mmカノン砲 |
- 10.5 cm sK 18のページへのリンク