鳩山政権時とは? わかりやすく解説

鳩山政権時

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/23 06:48 UTC 版)

日米中正三角形論」の記事における「鳩山政権時」の解説

2009年第45回衆議院議員総選挙大勝し政権交代実現した民主党鳩山由紀夫内閣は同選挙マニフェスト掲げていた「アジア外交強化」「緊密対等な日米関係」を目指した。 51緊密対等な日米関係を築く 日本外交基盤として緊密対等な日米同盟関係をつくるため、主体的な外交戦略構築した上で米国役割分担しながら日本責任積極的に果たす。 米国との間で自由貿易協定FTA)の交渉促進し貿易投資の自由化進める。その際食の安全安定供給食料自給率の向上、国内農業農村振興などを損なうことは行わない日米地位協定改定提起し米軍再編在日米軍基地あり方についても見直し方向で臨む。 52東アジア共同体構築をめざし、アジア外交強化する 通商金融エネルギー環境災害救援感染症対策等の分野において、アジア・太平洋地域域内協力体制確立するアジア・太平洋諸国はじめとして世界の国々との投資労働知的財産など広い分野を含む経済連携協定EPA)、自由貿易協定FTA)の交渉積極的に推進するその際食の安全安定供給食料自給率の向上、国内農業農村振興などを損なうことは行わない出典民主党政権政策Manifesto2009 2009年7月27日 発行 ニューヨーク・タイムズ2009年8月27日付で鳩山由紀夫論文日本新しい道」を掲載した。この論文反米東アジア重視・反市場主義であると欧米か反発受けたことに対し鳩山由紀夫は「反米的でないことは論文見れば分かる」と発言したこのような事があったが、鳩山オバマ両者2009年9月日米初会談で「バラク」「ユキオ」 とファーストネーム呼び合うほど親密である仲であった2009年11月13日鳩山首相東京アメリカ大統領バラク・オバマ日米首脳会談行った。そこでは在日米軍基地について話し合われ鳩山首相オバマ対し"Trust me"と発言したが、翌日首相同行した記者団対し日米合意前提でない」と前日日米合意無効にしたともとれる発言行った。このことでオバマ大統領との対立表面化した2009年12月開かれた第15回気候変動枠組条約締約国会議(COP15)ではオバマ大統領との公式会談実現されなかった。 こうして日米関係冷え込む中、2009年12月10日から13日民主党小沢一郎幹事長小沢訪中団率いて北京訪問した際、胡錦濤総書記らに正三角形論を伝えたとされる2010年4月13日鳩山首相ワシントン開かれた第1回核安全保障サミット参加したオバマ大統領は9カ国の首脳と公式会談行ったが、日本とは夕食会席上10分の非公式会談行った。そこで、オバマ大統領は「昨年11月日米首脳会談で"Trust me" と言ったが何も進んでない。きちんと最後まで実現できるのか」と強い疑念表明したワシントン・ポスト4月14日付け鳩山首相を「最大敗者」「不運愚か」と酷評したこのように鳩山由紀夫内閣沖縄アメリカ軍基地である普天間基地県外移設目指したが移設先がなかなか決まらず、アメリカ対し不信感つのらせ日米関係悪化していった。5月4日鳩山首相は「学べば学ぶほど海兵隊抑止力分かった」と記者団述べ、「最低でも県外移設」という約束を守るのが困難であることが明らかとなった。これも一つ要因となり、2010年6月鳩山内閣総辞職追い込まれた。アメリカジェフリー・ベーダー国家安全保障会議アジア上級部長は「話している人が権限与えられているのかどうか翌日無効にされないかどうか、といった点が複雑で、混乱させる状況だった」と鳩山由紀夫内閣評した詳細は「普天間基地移設問題#2009年の政権交代日本)」を参照

※この「鳩山政権時」の解説は、「日米中正三角形論」の解説の一部です。
「鳩山政権時」を含む「日米中正三角形論」の記事については、「日米中正三角形論」の概要を参照ください。

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