魔軍司令時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 07:54 UTC 版)
「ハドラー (ダイの大冒険)」の記事における「魔軍司令時代」の解説
357歳。アバンに倒された直後、大魔王バーンの力によって復活し、魔軍司令の地位を得る。ただしバーンの真の目的である「地上を消滅させて太陽の光を魔界にもたらす」事は教えられておらず、あくまでも手駒でしかなかった。十数年に渡る眠りで力を蓄えた後、活動を再開。デルムリン島でアバンを倒した後、さらなる脅威と判断したダイたちを悪魔の目玉を通してクロコダインに抹殺命令を出したのを始めとして執拗に狙うものの、敗北を重ね続ける。バーンから最後通告を受け、焦ってザボエラとともに騙し討ちを行うもダイたちに敗れて重傷を負い、初めて全てを捨てる覚悟で戦わなくては勝てないと悟る。ここに至ってハドラーはアバンの使徒を倒すために魔族の身体を捨てて、超魔生物へと変貌することを決心する。 この頃の彼は自己の保身に汲々としており、部下であるバランが竜の騎士であると知ると、いつ自分の地位を奪われるかと不安に駆られた。さらに、ダイも竜の騎士であるということが確実となり、いつバランとダイが力を合わせて自分を倒しにくるかと恐れていた。そのため、ダイの正体を知ってからもバランにはそれを隠し、彼には様々に口実をつけて勇者ダイ討伐に向かわせまいとしていた。元が魔王で自信家なだけに非常に感情的になりやすくもあり、アバンやキルバーンに皮肉を言われた際には簡単に激昂し、ポップのベギラマが自分のそれの威力を上回った際にも周章狼狽した。 アバンの使徒との戦いにおいては、アバンが相打ちを狙ってのメガンテで死亡した際には高笑いし、アバンのアストロンが解けていないダイたちに対しては、時間差のメラゾーマで焼き尽くそうとした。バルジ島でポップとマァムと対峙した際には、「アバンを死なせたのは自分ではなく、優しさとかいうサルにも劣る低次元な感情だ」と、嘲笑しながら言い放ち、2人を戦闘不能にした後、「マァムだけは助けてほしい」と哀願するポップに対し、なおさら面白がって彼の目の前でマァムをモズの早贄のように串刺しにして殺そうとまでした。また、ヒュンケルのグランドクルスを部下たちを盾にすることで致命傷を避けている。これらの残虐・狡猾を見せる一方で、アバンへの雪辱を果たしに来た際には単独で赴き、アバンと弟子たちの別れの時間を与えるという情けも見せる。ヒュンケルとの一騎討ちでは、憎らしくも互いの強さを認め合い、意識を失いながらも闘志は消えていなかったヒュンケルの攻撃で敗れた際には、ヒュンケルを称えた。 主な武器は、オリハルコン以外では地上最強といわれる鎧の魔剣の素材をも貫く両手の甲から突き出る爪(骨)「地獄の爪(ヘルズクロー)」。また心臓が左右に一つずつあり、片方を潰されても活動可能である(魔王時代からの体質かは不明)。ヒュンケル戦では心臓を2つ(左心臓はブラッディースクライド、右心臓は魔剣を兜に付けたままでの攻撃)とも潰されたが、バーンの暗黒闘気によって蘇生した。 魔軍司令時代の技 爪と鞭を駆使した格闘技と呪文が中心で基本的には力押しで来る。これといった必殺技などは披露していないがその能力は高く、バルジ島ではヒュンケルとほぼ互角に戦い、ヒュンケルの鎧をも貫く強度を持つ。さらに、火炎・爆裂・閃熱呪文全般と魔王時代から切り札であったイオナズンと相手を焼き尽くすまで消えない地獄の炎と豪語するメラに加え、アバンを倒した褒賞として、バーンから新しい肉体を与えられた際にベギラゴンを習得し、3系統を極めている。また、アバンやポップのベギラマをまともに浴びたり、バダックの作った爆弾の爆発に巻き込まれても全く無傷であるなど、高熱や爆発に対して高い耐性を持つ。
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