魔王時代
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「ハドラー (ダイの大冒険)」の記事における「魔王時代」の解説
膨大な魔力と屈強な肉体を誇り、魔力で支配した数々のモンスターを率いて地上の征服をはかる。宿敵であるアバンと何度も戦うが、両者とも殺すまでにいたらなかったことから、決着がつかなかったとも言える。なお、原作ではアバンとの戦いは部分的にしか描かれていないが、スピンオフ漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王』(以下、『勇者アバンと獄炎の魔王』)などでは、より詳細に描かれている。作中で見られるアバンとの戦いは以下の通り。但し書きがない限り、原作での描写である。 カール城での初対戦 カール王国に現れ、「魔界の神への生贄」と称してフローラ王女を狙う。目的は地上侵略の布石として王国の希望であるフローラを殺害し、人々を絶望させて抵抗する力を奪うこと。ドラゴンなどの強力なモンスターを率いて王城に侵攻しフローラに迫り、彼女の護衛についていたロカたちを難なく一蹴する。しかし、当時カールの騎士団員であったアバンの奇策によりモンスターの同士討ちを誘発させられる。そしてハドラーはアバンと戦いを繰り広げ優位に立ち、イオナズンでとどめを刺そうとするがロカの奇襲によって片腕を落とされてしまい、使用不能になってしまう。最終的には未完成版アバンストラッシュによって撃退された。逃げ帰ったとはいえ、この時点では力量においてアバンを上回っており、今のままでは彼に勝てないと悟ったアバンはロカとともに修行の旅に出た。 『勇者アバンと獄炎の魔王』でも、第1話で同様の戦いが行われているが、直後、幹部であるブラス・バルトス・キギロ・ガンガディアに改めて指示を送る描写が追加されている。 『勇者アバンと獄炎の魔王』第2話以降 ブラスにデルムリン島にて、自身の邪気により破壊衝動に目覚めたモンスターの中から強者を育成させ魔王軍に加える任務につかせ、一方で他の幹部たちにアバンへの警戒をさせている。なお、こちらの漫画では、アバンとの対決以前の余裕からか、バルトスがヒュンケルを育成するのを許可するなどの面もみられる。 第3話では、部下からの報告を受け自ら出陣したキギロの行動を、ある程度予測していたかのような素振りを見せている。 「凍れる時間の秘法」の戦い 魔王を封じ込める秘策として、アバンは「凍れる時間の秘法」を使用。その時間稼ぎのためにはせ参じたブロキーナと、一騎打ちを展開する。そして、ブロキーナに気を取られているうちに「凍れる時間の秘法」によって封印された。しかし、術が不完全であったためアバンも凍ってしまい、痛み分けに終わる。そのまま一年以上の時が経過した。 ハドラー軍最後の戦い やがて秘法の効果が無くなり復活を迎え、本拠地である地底魔城に乗り込んできたアバン一行との決戦が始まる。アバンとの一騎討ちに「無刀陣」を用いたカウンター版の「アバンストラッシュ」により敗れ、胴体を切断されたが直後にバーンの超魔力によって蘇生。裏切ったバルトスを粛正した後、力を蓄えるため、十数年の眠りについた。 魔王時代の技 勇者アバンと渡り合うだけの格闘能力を持ち、武器は使わず素手で武闘家のような戦い方をする。その力は、一発でドラゴンを殴り殺してしまうほどである。さらに、勇者アバンとの最終決戦では拳に闘気(魔力?)を込めた一撃も見せている他、カール王城では、斬りかかっていったロカたちを掌から闘気のようなものを放って吹き飛ばす技も披露している。後のヒムにも、似た戦闘スタイルをみせている。他、メラ系、ギラ系、イオ系などの炎、熱、爆裂系の魔法攻撃を使いこなし、イオナズンを切り札とする。
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