鬼門の捉え方とは? わかりやすく解説

鬼門の捉え方(権力者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 22:05 UTC 版)

鬼門」の記事における「鬼門の捉え方(権力者)」の解説

時の統制者は、京内を結界聖と俗分離)し、人々が暮らす京内に災い事が起きないよう四角四境祭祀行っていた。代表的なものに、京城四隅疫神祭(都)、宮城四隅疫神祭内裏)があり、四方平等に崇めていた 歴史がある。現在でも地鎮祭四方囲み結界をつくり、その土地災い起きぬよう祭礼を行う地鎮祭引き継がれており、同じく四方平等に崇めている。また、歴代天皇は、正月元旦早朝から四方拝され、年災消滅五穀豊穣を祈る四方拝といわれる祭祀行っていて、それは寛平二年(890)から現在の天皇まで1100年上続いている。これらは鬼門観念とは直接には関係がない。 鎌倉時代初期の僧慈円は、比叡山が、都の丑寅方角にある鬼の門を塞いでいると和歌詠んだ武家世界では多くの城で鬼門方位に厠をつくることが常道とされていた。安土城福知山城岡山城姫路城などは裏鬼門に厠が配されていたとされ、鬼神災い恐れず覚悟持った武将気構え捉えることができる、と論じている。 江戸中期学者新井白石は『鬼門説』を著し当時一般的になっていた鬼門観念について、その起源などの考察おこなった

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鬼門の捉え方(庶民)

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鬼門」の記事における「鬼門の捉え方(庶民)」の解説

十二支鬼門丑寅)とは反対方角未申であることから、の像を鬼門避けとして祀ったり、京都御所北東角の軒下木彫り鎮座し築地塀がそこだけ凹んでおり、「猿ヶ辻」と称されてきた。 京都御所築地塀鬼門北東方位凹ませつくられていることから、「御所鬼門避けている」「除けている」と考えられ、それが鬼門除ける手法とされてきた。 東京芸術大学東京工業大学名誉教授 清家清著書現代家相」には、「家相教え通り凹ませている」と書かれている現代でも人々縁起担ぎ、家の北東鬼門方角魔よけの意味をもつ、ヒイラギナンテンオモト植えたり鬼門裏鬼門南西)から水回り玄関避けて家作りをする場合がある。京都NPO法人2015年京都市内中心部だけで、ビル店舗一般住宅など、約1100か所に鬼門除けがあるという調査がなされ、四角く囲って玉砂利敷いたり、ヒイラギ南天植えている調査結果発表されている。 京都御所内部には鬼の間存在している。鬼の間とは、京都御所において仁寿殿の西、後涼殿の東にある清涼殿南西隅の部屋であり、すなわち裏鬼門位置にある。飛鳥部常則康保元年964年)に鬼を退治する白沢王像を描いたとされている。順徳天皇著した禁秘抄』にこれに関する記述がある。壁に描かれていた王は、一人で剣をあげて鬼を追う勇姿であり、それを白沢王といい、古代インド波羅奈国はらなこく)の王であり、鬼を捕らえた剛勇武将であると言う説がある。 現在の建物鬼の間)に、白澤王の絵は描かれていない。なお、江戸中期随筆夏山雑談」には、白沢王李将軍、「白澤王」としても記されている。京都御所天皇家が鬼の災い、神の祟り自然災害火災、疫病蔓延)を恐れて築地塀凹ませていた、という解釈より、庶民災いごとがふりかからないように、皇室一手凹みで受けとめて、御所内部清涼殿鬼の間導いて鬼を切り倒し世の安泰願っていた、そう解釈したほうが自然であると、家相研究する小池康寿は著書記している。現代でも皇居間取り公開されておらず、外から見ただけの塀の凹みだけを受けて鬼門除け繋がった考えた方が理に適う猿ヶ辻に関して前述とは別に御所守護する日吉神社神の使いだったことから、「猿ヶ辻」と呼ばれる記述もある。昭和43年皇居東御苑一般公開されたが、京都御所GHQ管理下でありながら昭和21年11月一般公開されたが、現在でも鬼の間一般公開されていない

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