鬼門八人衆
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 18:12 UTC 版)
氷室弦馬(ひむろ げんま) 声 - 郷里大輔 鬼門衆の頭領にして、鬼門八人衆の頭。望月藩でさまざまな謀略をめぐらす。筋骨隆々の肉体から繰り出されるパワーとスピードを兼ね備えた体術は、獣兵衛の剣術を凌駕する。 かつては山城藩の忍び組の頭だった。策で忍び組の仲間同士を殺し合わせるが、生き残った獣兵衛に首を刎ねられてしまう。しかし「転生の技」と呼ばれる不死身の術を身に付けていたため、生き延びた。右腕を切り落とされてもその場でつなぎ合わせ、額が陥没して息絶えてもすぐに蘇生する。最後には融解した黄金と一体化し、海底深くへ沈んでいった。 鉄斎(てっさい) 声 - 大友龍三郎 巨大な独鈷(とっこ)をブーメランのように操る上に、皮膚を岩のように変質させる。 望月藩の甲賀組を壊滅させたが、その直後に陽炎を犯そうとしてその身に触れたために毒が回る。獣兵衛との戦いの最中に自分の体が崩れ始めたことで動揺し、直前に投げた自分の独鈷を頭に受けて絶命。その死に際に獣兵衛の顔跡を残していたため、紅里が獣兵衛の命をつけ狙う。 シジマ 声 - 大森章督 左手が「鬼爪」という武器に改造されており、また影から自在に出入りできる。死体を人形のように操る術も持つ。 陽炎を操って獣兵衛を仕留めようとするが、獣兵衛に倒される。 紅里(べにさと) 声 - 高島雅羅 無数の毒蛇を操る究極の蛇使い。自分自身も蛇のように脱皮して逃げ出す。 両刀使いの弦馬の女であったが、百合丸に嫉妬され、獣兵衛を二度も仕損じしてしまった後、密かに巻きつけられた糸により粛清されてしまう。 現夢十郎(うつつ むじゅうろう) 声 - 若本規夫 盲目の剣士であるが、誘い込まれた竹林でも自在に走り回り、切り倒される竹の音にまぎれて切りかかって来た獣兵衛さえも圧倒する。さらには自らの盲目を逆手に取り、刀身で日差しを相手へ反射して目くらましも使う。 後一歩で獣兵衛を仕留められるといったところで偶然に阻まれ、獣兵衛に倒される。 百合丸(ゆりまる) 声 - 関俊彦 鬼門八人衆を指揮する容姿端麗の優男。 両刀使いの弦馬に抱かれていて、石榴の告白をはねつけた。そのために石榴に恨まれる。全身から発電し、頑丈な鋼線を相手に巻き付けて感電死させる。鋼線は弦馬との通信手段としても用いる。罠を仕掛けて獣兵衛を仕留めようとするが、自身も石榴の爆薬仕掛けにはめられ爆死してしまう。 石榴(ざくろ) 声 - 勝生真沙子 火薬を自在に操る女。 百合丸に告白したが拒絶され、恨みを持つ。爆薬仕掛けは火種を腹に埋め込んだねずみや人間を火薬の元まで行かせて発動させる。ついには百合丸を死に追いやるが、濁庵との戦闘の際に自らも油をかけられた上、火をつけられ爆死してしまう。 蟲蔵(むしぞう) 声 - 野本礼三 スズメバチを自在に操る奇形の男。 背中の瘤は巨大なスズメバチの巣になっていて、大量の蜂で獣兵衛たちを襲うが、水に入ってしまった時に巣の中の蜂たちが逃げ場をなくして蟲蔵の体を食い破り始め、その隙を突かれて首を刎ねられる。
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