騒動の余波・被害者支援の動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 02:26 UTC 版)
「はれのひ」の記事における「騒動の余波・被害者支援の動き」の解説
成人式当日の1月8日には、着付けを行う同業者や呉服店、美容院、名乗りを上げたボランティアスタッフらの協力により、はれのひの被害に遭ったものの晴れ着を着て成人式に参加できた新成人も数多くいた。また同日には、着物の業界誌を発行する京都市の出版社「きものと宝飾社」が、被害者の負担軽減を目的として「はれのひ株式会社被害者の会」を立ち上げた。同社の松尾俊亮編集長はキャリコネの取材に対し、「着物業界は風評被害に弱く、1つの店の悪評が業界全体に響きます。みんながみんな、はれのひさんのようなことをしている訳ではないと知って欲しかった」という思いから、被害者の会を立ち上げたことを明らかにしている。さらに朝日新聞の取材に対しては、「大学の卒業式や来年の成人式のための代金を振り込んだ人もいると聞いている。訴訟も視野に支援を広げたい」とも語っている。佐賀県の「ハレノヒ」(写真館併設)は「同じ屋号の社として社長さんに一言言いたい。最後まで踏みとどまろうという気はなかったのですか」とブログで苦言を呈している。 その後も被害者を支援する動きは広がっており、1月12日にはお笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣が、「リベンジ成人式」と称して運営資金はクラウドファンディングで賄い、被害者に振袖を無償で貸し出し、2月4日に横浜港で開催される船上ディナーに招待することを発表し、実施された。また同じ日には八王子市の美容師や呉服店主ら100人以上の有志による「八王子成人式プレゼント実行委員会」が、2月12日にオリンパスホール八王子(1月8日の成人式と同じ会場)で被害者のために再度成人式を執り行うことを発表。八王子市も後援に回り、当日は市長の石森孝志も駆け付けて実施された。1月16日には、『小悪魔ageha』を編集している「VENUS」が、被害者に振袖を無償で貸し出し、2月3日に渋谷区にある小悪魔agehaスタジオにて「小悪魔ageha振袖撮影会2018」を開催することを発表した。衣装は2017年12月に発売された復刊第1号で使用された衣装を使用するほか、同号の撮影などに携わったスタッフも協力するという。さらに写真館などを展開するスタジオアリスは1月23日、子会社が運営する「ふりそでAlice」の横浜市・横須賀市・福岡市の3店舗にて、2018年から2020年の成人式のためにはれのひを利用し、被害に遭った人を対象に、振袖のレンタルや写真撮影を無料で行うと発表した。撮影後もそのままレンタルを継続し、成人式などで同じ振袖を着ることも可能としている。 一方、横浜市では当初、市が成人式のやり直しを検討していると一部で報じられたが、同市教育委員会はITmediaに対し、「現時点では具体的な検討には進んでいない」とコメント。その後、1月18日から1月31日まで市役所内に「はれのひ」被害者特別法律相談窓口を設置したほか、翌19日には企業や団体からの被害者支援の申し出(サービス提供・企画)を紹介し、被害者自身がそれらのサービスなどを選択したうえで受けられる特設サイト「新成人への善意の輪」(同市教育委員会運営)を開設している。支援は2月28日まで受け付け、横浜市周辺以外の事業者も多数申し出ており、横浜市は4月27日に44の企業や団体から申し出があったことを明らかにした。また、神奈川青年司法書士協議会では、2月6日から2月28日まで、無料相談を受け付けていた。
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