飛翔態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:56 UTC 版)
「仮面ライダーキバの登場仮面ライダー」の記事における「飛翔態」の解説
渡が抱く、自分の音楽でみんなを幸せにしたいという想いが高じて究極ウエイクアップを遂げた最強形態。巨大なコウモリに似たその姿は、ファンガイア族の伝承で「エンペラーバット」と呼ばれている。エンペラーバットはファンガイアと別種族のハーフのみが変身できる存在であるため忌み嫌われている一方で、実際に目撃した者がいないため伝説でしかないとも思われていた。 初登場は『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』で、このときはレジェンドルガのロードとして覚醒した杉村隆の洗礼によって強制的に変身させられた。そのため杉村の言いなりとなって父親である紅音也に襲い掛かってしまったが、音也の愛情によって自我を取り戻すことができた。 テレビシリーズへの登場は第35話で、音也の遺したヴァイオリンブラッディローズに込められた祈りを感じながら、渡が自らの想いを込めて演奏することで変身を可能とした。なお、飛翔態への変身は渡の意思に基づくものであるため、キバットバットIII世による制御はできない。万が一飛翔態が暴走するようなことがあれば、キバットは刺し違える覚悟で自らの全魔皇力をぶつけて抑制しなければならないという。 飛翔態の翼ブラッディウイングはエンペラーフォームのマントが変化した物で、その羽ばたきは瞬間風速40メートルの突風を生む。また、翼の先端の爪ソニッククローや両足の爪ルシファークローによって切り裂き攻撃を行う。頭部のヘルズクラウンはエンペラーフォームの胸部にあったデモンズマウントが移動してきた物で、3つの魔皇石が脳髄と直結したことにより、渡の魔皇力を極限まで引き出す。鳴き声はドランフエッスルと同様の効力を持っているらしく、直接キャッスルドランを召喚することが可能である。 エンペラーフォームの制作に際して、デザインチームは人型から獣型へと変形するフィギュアの構想を提示した。通常であればこのような玩具先行のアイディアは受け入れられづらいものだが、キバの場合は主人公にモンスター形態があっても設定上はおかしくない。それでも企画チーム側は半信半疑だったが、会議に提出された変形フィギュアの試作品の完成度が高かったために納得したという。たとえばアメリカのトイには上下逆さまになって変形する物が多いが、そうしたギミックに対して日本人は抵抗を抱きがちであるため、エンペラーフォームから飛翔態になっても頭と足の位置は動かさないという配慮がなされていたのである。こうして飛翔態は、劇場版の観客をあっと言わせる仕掛けとして採用された。 飛翔態の初期デザインはドラゴンのような容姿だったが、「キバはコウモリのライダーだから」という指摘を受け、よりコウモリに近づけて仕上げられた。ただし生物感が強くなりすぎないように、ボディに模様を施して彫像のようにも見えるようにしてある。 撮影用スーツやプロップは存在せず、全編CGによって描写される。 必殺技 ヘルズフレイム 魔皇力で生成した火炎を口から吐く。 デモンプライヤー 左右のソニッククローにより対象を挟み込んで粉砕する。 ブラッディストライク 頭部に固定された3つの魔皇石が順番に発光した後、口から金色の光線を放つ最強の技。
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