エンペラーフォーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:56 UTC 版)
「仮面ライダーキバの登場仮面ライダー」の記事における「エンペラーフォーム」の解説
魔皇竜タツロットの力で体を拘束するカテナ(鎖)を断ち切り、ファイナルウエイクアップ(究極覚醒)を遂げた、仮面ライダーキバ本来の姿。装着者の資質次第では一人で国を滅ぼすことも可能とされる。 キバフォームの状態で召喚したタツロットが左腕に止まると、各部の拘束が解かれてキバの鎧がエンペラーキバの鎧へと変化。キバットバットIII世の目が虹色になり、最後にマントが出現して変身完了となる。このように2段変身を行ってエンペラーフォームになるのが基本だが、キバットバットIII世とタツロットを同時に呼び寄せて直接変身することも可能である。 全身を覆う装甲インペリアルアーマーの材質はキバの鎧と同じルシファーメタルだが、魔皇力の全開放によって金色に変化しており、防御力は5倍になっている。とがった両肩ゴルディショルダー、膝の爪シルヴァ・ニークロー、かかとの刃ルシファーズナイフと、各部に武器が仕込まれている。キバフォームの右脚に封印されていたデモンズ・マウントは、ひとまわり大きなヘルズブレストとなって胸部に移動してきており、そこには3つの魔皇石「宙」「水」「地」が収められている。背面にはグレートワイバーンの翼を加工した真紅のマントブラッディウイングが備わっている。仮面エンペラー・ペルソナは禍々しい形相となり、額には三日月形のクレッセントティアラが輝く。 エンペラーフォームのパーツ構成自体はキバフォームとほぼ同じで、形状は襟やアーマーが少し大きくなっている程度だが、配色が変更されているために見た目の印象は大きく異なる。最も大きな変化は、キバフォームでは右足にあった赤いヘルズゲート部分が、ヘルズブレストとなって胸の中央に来ているところである。なお、キバフォームの必殺技発動時には右足だけでなく両肩も開くという案があり、エンペラーフォームではそれが実現して、コウモリが逆さになった形状の刺々しいゴルディショルダーとなった。 エンペラー・ペルソナの赤い複眼の間にある鼻面の部分は、クリアカラーでこそないものの同様に赤くなっているため、遠目には両目が一体となって赤いゴーグルのようにも見える。より怪物らしい外見にするため、キバフォームでは黒い凹みで表現されていた牙の部分もエンペラーフォームでは複眼の一部となっている。さらに口の部分は黒く塗られ、大きく開け放たれているかのように見せている。当初は『仮面ライダーアギト』のアナザーアギトのように首元にマフラーがあるというものだったが、アクション時に映えるということからステッチをより多くし、マントとなった。 ツール ザンバットソード ファンガイアの王のために創られた、この世で最強と言われる魔皇剣。ライフエナジーに過剰に反応する命吸う魔剣で、剣自身が認める者以外が持つと暴走してしまう。 1986年時にはキングが持ち主だったが、真夜の裏切りに怒ってキャッスルドランの天守閣内の壁に投げ付けて手放し、以後22年の間隠されていた。2008年、エンペラーフォーム覚醒の影響で崩れた壁から柄が露出し、渡の手で引き抜かれた。しかし渡だけの力では剣を制御し切れず、アームズモンスター3体がライフエナジーと思念を集結させて生み出した幻影怪物ザンバットバットが仲介役となることで、ようやく扱えるようになった。なお、ザンバットバットを誕生させてもガルル、バッシャー、ドッガ自体の存在がなくなるわけではない。 ザンバットソードの刀身インペリアルブレードは巨大な魔皇石の結晶から削り出された物で、仮面ライダーキバの魔皇力をすべて吸い上げるだけの容量を有している。コウモリの翼を模した柄頭ザンハンマーは、打撃武器として扱うことも可能である。インペリアルブレードの先端とザンハンマーには、それぞれ魔皇石(紅)が埋め込まれており、剣に込められた魔皇力を増幅させる。 刀身に噛み付いているザンバットバットの4枚の翼ウイングエッジはザンバットソードの鍔を形成すると同時に、短剣としても機能する。王冠デュナミスクラウンはエネルギー伝達器官で、この部分に指を添えて力を込めることで、研磨牙シャーペンスファングによりインペリアルブレードを極限まで研ぎ澄ますことが可能となる。また、目の部分を保護しているバイザーはウエイクアップフエッスルであり、必殺技の発動に際し取り外して使う。エンペラーフォーム用の武器に「研ぐ」ギミックが取り入れられたのは、ヴァイオリンを弾く動作からの連想である。初期案では鞘に納めた剣を腰に下げ、抜くと同時に刀身を研いで敵を切り倒す、居合術のようなイメージだった。ところが、「トギットバット」と仮称をつけられたコウモリ型の鞘を試作したところ、刀身が長すぎて子供では抜けないことが判明。居合術の線は消えて研磨というモチーフだけが残された。 インペリアルブレードにはコウモリが飛び交う様が描かれており、またそれまでキバのデザインが取り入れてきたゴシックを意識して、ツタが這うようなラインが走っている。さらに刃の部分には、キバの鎖に彫り込まれているのと同じ文様が刻まれている。 必殺技 多くの技が、タツロットの背面にあるインペリアルスロットを回して発動させるもので、そろった図柄に応じた技が行使される。エンペラームーンブレイク インペリアルスロットでキバの図柄がそろったときに発動する技。魔皇力をルシファーズナイフに込めて放つ両足蹴りで、破壊力は150t。 エンペラーハウリングスラッシュ インペリアルスロットでガルルの図柄がそろったときに発動する技。タツロットを接続して威力を3倍に強化したガルルセイバーの刀身が、炎となって敵を切り裂く。 エンペラーアクアトルネード インペリアルスロットでバッシャーの図柄がそろったときに発動する技。しかし劇中でバッシャーの図柄がそろったことはないため、技の詳細は不明である。 エンペラーサンダースラップ インペリアルスロットでドッガの図柄がそろったときに発動する技。タツロットが作り出した光弾で敵を拘束し、タツロットを接続して威力を3倍に強化したドッガハンマーで粉砕する。 ジャイアントムーンブレイク キャッスルドランと融合し、巨大なエンペラーフォームとなって繰り出す蹴り技。 ファイナルザンバット斬 ザンバットバットから取り外したウエイクアップフエッスルをキバットバットIII世に吹かせることで発動する。 ザンバットバットをザンバットソードの切っ先までゆっくりと動かすことで刀身に魔皇力を溜め、一気に敵を切り裂く。 また、魔皇力を剣から飛ばして攻撃するパターンもある。
※この「エンペラーフォーム」の解説は、「仮面ライダーキバの登場仮面ライダー」の解説の一部です。
「エンペラーフォーム」を含む「仮面ライダーキバの登場仮面ライダー」の記事については、「仮面ライダーキバの登場仮面ライダー」の概要を参照ください。
- エンペラーフォームのページへのリンク