頼朝との婚姻とは? わかりやすく解説

頼朝との婚姻

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 07:15 UTC 版)

北条政子」の記事における「頼朝との婚姻」の解説

伊豆国豪族北条時政長女。母は未詳だが、北条時子同母姉妹とみられている。坂井孝一は、真名本曾我物語』巻五に「鎌倉殿御台盤所」(政子)の母が曾我兄弟伯母と書かれていることから、政子の母も宗時・義時生んだ伊東祐親の娘としている。また、時政正室とされる牧の方も7人の子女を産んだとされており、彼女よりも前に娶った伊東祐親の娘が時房以前の8人の子女を生んだ可能性があるとしている。兄弟姉妹には宗時、義時、時房、阿波局時子など。 伊豆在庁官人であった時政は、平治の乱敗れ同地流されていた源頼朝監視役であったが、時政大番役のため在京中の間政子頼朝恋仲になってしまう。 頼朝との婚姻は治承元年1177年)の頃と推定される『吾妻鏡』によると時政はこの婚姻には大反対であったという。同書にはこの時のことについて、後年源義経愛妾静御前頼朝怒り受けたときに、頼朝宥めるべく政子語った言葉で「暗夜さ迷いしのいで貴方の所にまいりました」と述べた記されている。しかし最終的に時政はこの二人婚姻認めた政子は、まもなく長女大姫出産する時政2人結婚認め北条氏頼朝重要な後援者となる。 なお、軍記物にはこの婚姻について逸話いくつか書かれている。 『曽我物語』によると二人馴れ初めとして、政子の妹(後に頼朝の弟・阿野全成の妻となる阿波局)が日月を掌につかむ奇妙な夢を見た。妹がその夢について政子に話すと、政子はそれは禍をもたらす夢であるので、自分に売るように勧めた当時不吉な夢を売ると禍が転嫁するという考え方があった。妹は政子に夢を売り政子代わりに小袖与えた政子吉夢知って妹の夢を買ったのである吉夢通り政子は後に天下治め頼朝結ばれたとする「夢買い」をした。 また『源平盛衰記』には次の内容記載がある。頼朝政子の関係を知った時政平家一門への聞こえ恐れ政子伊豆目代山木兼隆結婚させようとした。山木兼隆は元は流人だったが、平家一族であり、平家政権成立とともに目代となり伊豆での平家代官となっていた。政子山木の邸へ輿入れさせられようとするが、屋敷抜け出した政子は山を一つ越え頼朝元へ走ったという。二人伊豆山権現伊豆山神社)に匿われた。政子21歳のときである。伊豆山僧兵の力が強く目代山木手を出せなかったという。しかしながら山木兼隆伊豆配流治承3年1179年)の事であり、政子との婚姻話は物語上の創作とみるのが妥当と思われる治承4年1180年)、以仁王源頼政平家打倒挙兵計画し諸国源氏挙兵呼びかけた。伊豆の頼朝にも以仁王の令旨届けられたが、慎重な頼朝即座に応じなかった。しかし計画露見し以仁王敗死したことにより、頼朝にも危機迫り挙兵せざるを得なくなった頼朝目代山木兼隆の邸を襲撃してこれを討ち取るが、続く石橋山の戦い惨敗する。この戦いで政子長兄北条宗時討死している。政子伊豆山留まり頼朝安否を心配して不安の日々を送ることになった頼朝北条時政義時とともに安房国逃れて再挙し、東国武士たちは続々頼朝元に参じ数万騎の大軍膨れ上がり源氏ゆかりの地である鎌倉入り居を定めた政子鎌倉移り住んだ頼朝富士川の戦い勝利し各地反対勢力滅ぼして関東制圧した頼朝東国の主となり鎌倉殿呼ばれ政子御台所呼ばれるようになった

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