非公開の続く一次史料と関係者間のトラブルとは? わかりやすく解説

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非公開の続く一次史料と関係者間のトラブル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/12 03:23 UTC 版)

福井静夫」の記事における「非公開の続く一次史料と関係者間のトラブル」の解説

上記のように、福井膨大な旧海軍関連資料蒐集している事で有名であった1958年昭和33年)の段階で既に1万写真保有していると書いており、2005年平成17年)に相次いで出版された『呉市海事歴史科学館図録 福井静夫コレクション傑作選』には2万と書かれている。しかし、福井(および『世界の艦船常連執筆者であった堀元美)は具体的な文書写真提示せず回顧録的な記事発表続けたため、一部読者研究家の間で旧海軍技術関係者に対する不満が高まり1970年代半ばから数年間、主に雑誌世界の艦船』の読者投稿欄読者交歓室)を舞台論争発生した主な批判者は田村俊夫当時から艦船図面蒐集配布行なっていた遠藤昭などである。遠藤福井取材通じて複数顔を合わせており互いに面識があり、非公開への批判留まらず旧海軍造船士官の殆どが師事していた平賀譲への過剰な賛美批判し平賀対立していた藤本喜久雄再評価する視点からも造船関係者批判した対立田村大淀右舷正横写真アメリカ研究家ロナルド・ヒーフナーからナショナル・アーカイブス保管されている旨を教示され、これを『世界の艦船1979年昭和54年8月号で公開した頃より表面化した遠藤も『丸』1979年昭和54年11月号にて「大和創世記」を発表内容技術者同士確執批判的に採り上げたものであった状況悪化し続け1980年昭和55年7月号から1981年昭和56年6月号まで続いた遠藤投書事件」で頂点に達する遠藤遠慮仮借ない批判対し、『世界の艦船』での論争福井はじめとする旧海軍関係者による反論や「阿呆」などと言った罵倒編集部からの参戦など、売り言葉に買い言葉という状況雑誌上で毎月のように続いた。 この結果遠藤は『世界の艦船』への出入禁止となり、一時期執筆活動停滞する旧海軍造船官の中にも堀元美のように海人社袂を分かった者がいた。福井も『世界の艦船』に記事発表することは無くなる。この状況下、遠藤は「史料公開しないのは平賀派の元造船士官達による証拠隠滅陰謀」という考え強めていく。福井死後の1994年平成6年)に出版した駆逐艦戦隊』(朝日ソノラマ)では、遠藤はある駆逐艦の公式図面戦後30年以上秘匿していた造船官(名前は明かされていない)に対し藤本造船官の偉大な功績歴史上から抹殺するための故意なのか、軍艦研究者とは表面的な顔であり、実際単なる軍艦のコレクションマニアに過ぎなかったのではないか、などと噂されている。」と名指しではないものの明らかに福井標的にした批判述べている。そして1996年平成8年)には、遠藤雑誌(殆ど同人誌に近いが)『戦前船舶』を立ち上げ作家比較的若い若い研究家多く集まっていた学習研究社活動舞台として批判継続した。 なお、福井1958年(昭和33年)『日本海軍艦艇総集企画時に「分冊何十冊、あるいは何百冊になる」と書き個別写真について誰でも容易に入手できる手段講じる」と公言し写真所蔵している人々寄贈要請していた。しかし、この企画今のところ果たされていない収蔵史料国立国会図書館防衛省防衛研究所といった、一般人から見てしかるべき研究機関思われる組織寄贈される計画生前には果たされず、上記のように死後呉市運営する呉市海事歴史科学館譲渡する事に変更され、その開館死後10年以上経過した2005年平成17年4月23日のことであった

※この「非公開の続く一次史料と関係者間のトラブル」の解説は、「福井静夫」の解説の一部です。
「非公開の続く一次史料と関係者間のトラブル」を含む「福井静夫」の記事については、「福井静夫」の概要を参照ください。

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