雷鳥・スーパー雷鳥
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 23:23 UTC 版)
「サンダーバード (列車)」の記事における「雷鳥・スーパー雷鳥」の解説
特急「雷鳥」は北陸本線の金沢駅 - 富山駅間の電化にあわせて、1964年10月1日のダイヤ改正において大阪駅 - 富山駅間でダイヤが設定されたが、向日町運転所(のち京都総合運転所、現在の吹田総合車両所京都支所)所属の481系の完成が遅れ、同年12月25日から11両編成(グリーン車2両、食堂車1両を含む)で運転を開始した。 1971年からは、向日町運転所に先行配置された489系11両編成(グリーン車2両、食堂車1両を含む)も485系と共通で使用され、1972年3月15日ダイヤ改正からは12両編成化の上で485系と運用が分離され、特急「白山」と共通で組まれたが、1973年10月1日改正で489系の車両配置が金沢運転所(現在の金沢総合車両所)に移管された。なお、向日町所属編成も1976年7月までに12両編成化がなされている他、金沢運転所持ちの運用には「しらさぎ」と共通の485系(向日町所属編成と同一組成)も使用されるようになった。 1978年10月2日には、「白山」の食堂車が廃止となり別編成となった関係で、489系との共通運用が不可能となったため、「しらさぎ」から移管される形で向日町所属の581・583系12両編成(グリーン車1両、食堂車1両含む)が4往復で運用を開始したが、485系と比較して座席などの設備が不評であったことから、1982年11月15日以降2往復に縮小された。なお、定期運用からは1985年3月13日限りで運用が終了したが、以後も代走や多客期の臨時列車として充当される場合があった。 1982年11月15日ダイヤ改正では、食堂車が復活した「白山」との金沢運転所の489系の共通運用が再開されたが、こちらはグリーン車は1両のみの連結となった。 1985年3月14日以降、食堂車が廃止のうえ、全列車が向日町所属の485系10両編成(グリーン車1両含む)で運用されるようになった。一部では普通車に代えて、食堂車を改造した4人用座敷風グリーン個室「和風車だんらん」を連結するものもあった。この「和風車だんらん」は1989年3月10日で運用を終了したが、「ラウンジカー」(半室グリーン車)に再改造され、「雷鳥」にパノラマ型グリーン車と「ラウンジカー」を連結した「スーパー雷鳥」として翌3月11日に運転を開始した。 「スーパー雷鳥」運転開始と同時に、485系は「ゆぅトピア和倉」・「リゾート立山」等のキハ65系気動車を併結した列車を除いて湖西線及び北陸トンネル上り線内の最高速度が130km/hに引き上げられ、「スーパー雷鳥」は大阪駅 - 金沢駅間は最速2時間39分で運転された。当初7両編成で運転を開始したが、乗車率の高さからのちに9両編成に、七尾線電化後は基本7両編成+付属3両編成の10両編成に増強されている。 1986年11月1日以降、東日本旅客鉄道(JR東日本)の上沼垂運転区(現在の新潟車両センター)所属の485系1000番台・1500番台9両編成(グリーン車1両含む)が「雷鳥」の運用に加わった。 「雷鳥」の晩年は、京都総合運転所所属の485・489系電車の6両編成(489系は先頭車のみ)、多客時には9両編成で運転されていた。「スーパー雷鳥」から転用したパノラマ型グリーン車をはじめ、リニューアル車を組み込んだ編成が多かった。「雷鳥」に運用される485系電車の行先表示器字幕は日本国有鉄道(国鉄)時代からのものをそのまま用いており、JR西日本オリジナルの黒地字幕には交換されていなかった。また、指定席の2・3号車間にはトイレ・洗面所の設備がなかった。 「スーパー雷鳥」は2001年3月3日の683系投入により廃止、「雷鳥」は2011年3月12日に使用車両が681系・683系に統一されたことにより「サンダーバード」に統合されて廃止された。 「雷鳥」の列車名は、富山県の立山連峰の高山地帯に生息し、富山県の県鳥でもある特別天然記念物の「ライチョウ」に由来する。 485系国鉄色(ボンネット車) 485系国鉄色(非貫通車) 485系新潟色 583系 485系国鉄色(パノラマグリーン車) 485系スーパー雷鳥色(貫通車)
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