開発が終了しているソフト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 03:43 UTC 版)
「ミュージックシーケンサー」の記事における「開発が終了しているソフト」の解説
現在はフリーソフトとして無料で提供されているものもあるが、基本的に将来的なサポートは一切なし EUPHONY2 (FM TOWNS) 1992年に発売された富士通のFM TOWNS用のソフト。MTR、SCOREという二つの対を成すエディションがあった。MTRは当時、Townsで(MML環境を除いては)唯一凝ったMIDIデータを作成できる、と言っても過言ではないソフトであった。エフェクトが妙に充実しているほか、各種機能は過不足無く備えていたものの、音符入力、表示共に不可能であった。TownsのOSやCライブラリがウインドウを基本としていたため、インターフェイスや画面構成は現代の基準で見ても非常に標準的と言える。SCOREはほぼ、楽譜ワープロと言った所である。1994年に同じく富士通から奏 -KANADE-というソフトが発売されているが、こちらは全く設計概念の異なる、意欲的な設計のソフトであり、逆に楽譜入力が基本となっている。現在見慣れたウインドウ方式ではなく、当時人気のあったレコンポーザのように、1トラックがスクリーンを占拠する画面構成である。 ReBirth RB-338 (Win & Mac) Propellerhead社のソフト。ローランドのTB-303を2台、TR-808、TR-909を縦に並べ、それらの横に簡単なパターン切り替え機能とミキサーをつけたインターフェイスを持ち、音質や操作方法をシミュレートしている。現在は開発・サポートを終了しているが、無償ダウンロード公開されている。 レコンポーザ (DOS & Win) カモンミュージック社の日本製ソフト。マウスを使わなかったPC-98の時代から存在するソフトで、ST/GT方式という独自の数値表現を持ち、パソコンのキーボードによるデータ入力方法が洗練されている。熟達すれば相当な速度で「打ち込み」ができるという理由もあり、いまだに愛用者が存在する。。かつてはかなり普及しており、独自保存形式であるRCPファイルは、2009年現在に至っても対応MIDIプレイヤーが存在するほどである。後にWindows版も発売された。 SOL / SOL2 (Win) ヤマハ社のソフト。XGworksの上位ソフトとして開発されていたが、譜面入力やコントロールチェンジの入力ではXGworksに劣ると言われる。XG音源だけでなく、ヤマハ・MOTIFシリーズ等他のシンセサイザーにも対応可能。PC上での録音やその録音したデータの編集がXGworkよりも高機能である。機能削減版としてSQ01(デジタルミキサーなどにバンドル)やXGworks STがある。現在はXGworksと共に生産、サポートを終了し、同社は傘下であるCubaseをDAWソフトとして推奨している。 Storm (Win & Mac) 名器Minimoogのソフトウェアエミュレータを開発した仏Arturia社製ソフト。ダンスミュージックを基本にシンセサイザー、ドラムマシーン、ベース、サンプラー、オーディオレコーダー、ターンテーブルなどを統合したパッケージソフト。日本でもパッケージ版が発売されていたが、メーカーがあまり力を入れていないせいか開発が止まっていて、Intel MacやWindows Vistaには対応していない。メーカーの製品ページでも「近日中のアップデートの予定はない」ことが言及されており、ユーザー離れがすすんだ今となっては将来性はほぼないと思って良い。 Vision (Mac) 米Opcode社製ソフト。オーディオを統合したStudio Vision等がある。かつてはMOTU Performerと共にトップシーケンサの座を誇ったが、Opcode社が米Gibson社に買収されてからは開発が停止。現在は旧来の環境に取り残されたままフリーウェア化している。 XGworks (Win) ヤマハ社のソフト。特にMUシリーズ等のXG対応音源向けの機能が充実している。ヤマハが独スタインバーグを傘下におさめてからはCubaseシリーズがあるため開発が終了してしまった。
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