開発が検討されている治療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 07:27 UTC 版)
「髄芽腫」の記事における「開発が検討されている治療法」の解説
上記のように、海外では、放射線の減量ないし省略、メソトレキセート髄腔内投与、大量化学療法等の治療法の開発が臨床試験段階であるが、そのほか、難聴をもたらす恐れのあるシスプラチンに代えて同じ白金製剤のオキサリプラチン、新しいアルキル化剤のテモゾロマイド(テモダール)、水溶性アルキル化剤のマホスファミドの髄腔内投与、アポトーシスと分化を誘導できる可能性のあるレチノイド、ErbB2レセプターの抑制剤である分子標的薬エルロチニブ、Ras/MAPキナーゼ経路を通って増殖を促進するPDGF(血小板由来成長因子)レセプターの活動を抑制する分子標的薬としてグリベック、蝸牛照射による聴力損失を回避するための強度変調放射線治療(IMRT)の採用等、様々な新しい治療法の開発が熱心に続けられている。特に分子標的薬については大きな期待が寄せられている。 日本では免疫療法として期待が持たれているWT1ワクチンが髄芽腫にも試みられている。
※この「開発が検討されている治療法」の解説は、「髄芽腫」の解説の一部です。
「開発が検討されている治療法」を含む「髄芽腫」の記事については、「髄芽腫」の概要を参照ください。
- 開発が検討されている治療法のページへのリンク