開発から発売までの経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 09:30 UTC 版)
「機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン」の記事における「開発から発売までの経緯」の解説
2021年に、元カプコンの岡本吉起が自身のYouTubeチャンネルで当時の開発から発売までの経緯が詳細に語られた。岡本の話によれば、当時マリーガルマネジメントの社長だった香山哲と話をする機会があり、その時に『機動戦士ガンダム』の原作者である富野由悠季も同席していた事から、香山から「カプコンでガンダムの版権のゲームを作ったらどうか?」という話を持ちかけられる。岡本はその場で「いいんですか?」と確認を取ったが、富野からは「いいよ」と了承を得ており、香山にも「富野さんも来られてるから大丈夫」と言われた事から、版権ものとして開発が始まったという。そのような経緯から、本来『機動戦士ガンダム』の版権を統括するバンダイには一切話を通さずに開発は進み、ほぼ完成という段階でカプコン側からバンダイへ話を持って行ったところ、バンダイ側からは「ガンダムの版権は全てバンダイである」「富野由悠季個人にガンダムの権利を他に渡す権利はない」と返され断られる。 岡本はバンダイの承諾は得ていると思っていたため、バンダイからの返事に非常に驚いた。完全に事後承諾だった訳であり、お蔵入りになってもおかしくない状況にあった(その経緯から、販売に関してはバンダイを通じて行う事となった。ただしDXの家庭用についてはドリームキャスト,PlayStation 2版はカプコンの自社流通で販売された。それ以降はバンダイナムコゲームス発売作品と同様、ハードメーカーの流通網で販売されている)。 その後、カプコン側でアーケード版をバンダイへ持ち込んでプレゼンし交渉を続けるも発売許可は出ず、岡本も開発費も人員も投じて製作したタイトルをお蔵入りにする訳にはいかず、手ぶらでは帰れないと「発売がダメな理由だけでも教えてもらえないか?」と答えを求めたところ、バンダイ側からは「ガンダムの商品の発売のタイミングは既に予定が決まっており、そこに他社のものを組み込む訳にはいかない」と言われ、それならカプコンで発売ならスケジュールをずらし、バンダイから発売ならそちらに全て合わせる。と打診するも発売は許可されなかった。 また、もう一つの理由として、カプコン側で製作したゲームのクオリティが良すぎる為に、この先バンダイのガンダムのゲームが売れなくなる恐れがあると言われ、そこで岡本は「ソースコードをバンダイ側にお出ししますので、その後皆さんが作る物のクオリティを上げたらいいじゃないですか」と回答したところバンダイも了承し、これでようやくバンダイからの許可が出て発売に至ったという。
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