開発から終幕までの歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 19:02 UTC 版)
「beatmania III」の記事における「開発から終幕までの歴史」の解説
『beatmania』シリーズの直接的後継機として開発がスタートした。そのことから、ゲームの目的やルールは同シリーズとほぼ同じである。 2003年に東京で行われた『beatmania THE FINAL』を用いたゲーム大会にゲストとして招かれた元開発スタッフは「『beatmaniaIII』はなぜ作られたのですか?」という質問を受け、「(『beatmania』は)古い機械なので、そろそろ寿命なのではないかという懸念から」と返答した(公的文書化はされていない)。 シリーズ2作目となるAPPEND CORE REMIXが当初は本シリーズのオリジナル企画として進められていたこと(後に『beatmania』シリーズを軸としたものにシフトされた)やCORE REMIX以降の公式サイトに掲載されている制作スタッフによるコメントから、他のBEMANIシリーズでは基板の更新によって行われているスペックアップを『beatmania』シリーズでは筐体も含めて一新して本シリーズに一本化することで行おうとしていたことがうかがい知れる(『beatmania』シリーズで使用されている基板は初代の発売時点でそれよりも5年前程度の能力しか持たないものが採用されたと言われる)。しかし諸事情により『beatmania』シリーズの存在がある意味で足かせとなるような格好で本シリーズの基板性能を十分に引き出すことができないまま、シリーズ完結を迎えることとなった。 本シリーズの位置づけは結果的には『beatmania』シリーズに収録された楽曲(ただし、ドリームズ・カム・トゥルーの楽曲を全面的に採用したfeaturing DREAMS COME TRUEは除く)のアーカイブ的なものとされ、楽曲の総入れ替えが激しかった『beatmania』シリーズとは違い筐体内記憶装置の大容量を活かし基本的に既存曲の削除は行われなかった(外部版権曲は除く)。 本シリーズは正式に販売が始まる前に発売中止となってしまった機種であり、市場に出回ったのは先行出荷販売分のみである。そのため、設置している店舗は『beatmania』シリーズに比べると極端に少ない。発売中止となった要因としては、以下のようにさまざまな憶測がなされている。 直接的後継機であるがために新しい魅力をオペレータに理解してもらえなかった あまりにも『beatmania』直系シリーズの新作発売ペースが速かった兄弟機だけを挙げても、初代バージョンの出荷時期周辺(2000年1 - 3月)には他に『beatmania complete MIX 2』『beatmania IIDX 3rd style』『beatmania ClubMIX』が発売されている
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