釈迦ヶ池遊猟事件とは? わかりやすく解説

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釈迦ヶ池遊猟事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 15:42 UTC 版)

吉志部神社」の記事における「釈迦ヶ池遊猟事件」の解説

神社の裏にある釈迦ヶ池はカモ猟場であったが、網を使った猟のみが許され、銃の使用禁止されていた。明治13年1880年来日中だったプロイセン王ハインリヒお忍びでこの地にカモ猟に来て、この掟を知らずカモを銃で撃ったため、附近住民殴られる事件起きた。 この問題日本ドイツ外交問題発展するヨーロッパ強国であったドイツ対し明治維新から間もなく、いまだ国力未熟な当時日本政府全面的に低姿勢徹し事件処理した警察官8名を免職、さらに事件関係者に謝罪させることで解決図ったドイツ側への謝罪式は本神社の境内行われ関係者一同連れ礼服身を固めた吹田村村長が、王子の前で謝罪文読み上げるというものであった参道には見物人人だかり作ったという。さらに政府は、事件処理詳細洩れて世論から軟弱外交非難を受けるのを恐れ報道統制事件の顛末徹底的に隠した。この件を記事にしようとしたある新聞記者逮捕され禁固刑にされた。約10年後の大津事件前例とも言える明治前期日本外交史一幕であった

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釈迦ヶ池遊猟事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 04:16 UTC 版)

ハインリヒ・フォン・プロイセン (1862-1929)」の記事における「釈迦ヶ池遊猟事件」の解説

1879年5月海軍士官候補生時代大日本帝国訪れ皇族として待遇され歓迎を受ける。また、この際明治天皇謁見している。接待役には蜂須賀茂韶あたった。 翌1880年2月7日大阪府島下郡小路村現・大阪府吹田市岸部北)の「禁猟制札の場所」である釈迦ヶ池(吉志部神社のある紫金山背後位置する)で、当時神戸滞在していたハインリヒは、禁猟区域であるにもかかわらずお供連れてお忍び鴨猟をしていた。そのため、皇孫ということ知らない七尾村井田元吉ハインリヒ殴打した。このことに立腹したプロイセン王国側が、その翌日皇孫に対して不敬ふるまいがあったとして、大阪府ならびに外務省抗議申し入れたため、外交問題発展した談判結果同月14日至って大阪府庁吉志部神社で「謝罪式」が行われ、関係者13名が処分され落着した取調処理を安直にすませた巡査8人は不敬犯したとして免職警部5人は1か月俸給停止処分受けた。(日独間の裁判権取り決め1869年締結日本国独逸北部連邦修好通商航海条約定められていた。) この日本側の一方的謝罪という事件処理は、当時日本プロイセンとの国力格差政府考慮した結果であったが、この弱腰外交対す世論反発危惧した日本政府は、報道統制事件国民から隠そうとした。ある新聞記者はこの事件記事書こうしたため禁固刑にされた。 ハインリヒ1899年日本再訪し、1912年には明治天皇大喪の礼ドイツ代表団の一員として参列している。

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