釈迦仏との出会い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 08:48 UTC 版)
人々はアングリマーラを恐れ、プラセーナジット(波斯匿)王に直訴した。アングリマーラとなったアヒンサカは、そのときすでに99人の指を集め終わっており、あと一人殺せば修行が完成するはずであった。またこの話を比丘たちからすでに聞いていた釈迦仏は、放っておけば、アヒンサカの帰りが遅いのを心配した母が息子を迎えに行き、ちょうど100人目となって息子に殺されてしまうことを神通によって知り、その場へ駆けつけて、アヒンサカに説法し改心させ、帰依させた。そして彼を祇園精舎に連れ帰り、出家させた。こうしてアヒンサカはついに仏弟子となった。彼を征伐しようとしていたプラセーナジット王は祇園精舎に立ち寄り、釈迦仏から事の次第を聞き引き取ったという。 なお仏典によっては、彼が最後に殺そうとしたのは母親ではなく、釈迦仏自身となっている。ちなみに彼を単なる賊とするものもあり、彼の伝記を伝える各経典の成立を紐解く鍵となっている。
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