迦樓羅とは? わかりやすく解説

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かるら【×楼羅】

読み方:かるら

《(梵)garuḍaの音写金翅鳥(こんじちょう)と訳す》

想像上大鳥。翼は金色で、口から火を吐き、竜を好んで食う。天竜八部衆の一。密教では仏法守護し衆生を救うために梵天(ぼんてん)が化したとする。

伎楽面の一。1模したもの。の形をして、口の先に小さな玉をくわえる。

迦楼羅の画像

迦楼羅

作者鳴海丈

収載図書乱華八犬伝―超伝奇時代小説 地の巻
出版社徳間書店
刊行年月2004.12
シリーズ名Tokuma novels伝奇

収載図書乱華八犬伝
出版社徳間書店
刊行年月2007.4
シリーズ名徳間文庫


迦楼羅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/22 22:48 UTC 版)

迦楼羅像(興福寺

迦楼羅(かるら)は、インド神話ガルダを前身とする、仏教の守護神八部衆、後には二十八部衆の一員となった。「迦楼羅」の音写はパーリ語に由来する。迦楼羅天[1][2]迦楼羅王[3]とも呼ばれる。食吐悲苦鳥(じきとひくちょう)と漢訳される。

インド神話の神鳥ガルダが仏教に取り込まれ、仏法守護の神となった。口から金の火を吹き、赤い翼を広げると336万にも達するとされる。一般的には、鳥頭人身の二臂と四臂があり、を踏みつけている姿の像容もある。鳥頭人身有翼で、篳篥横笛を吹く姿もある。

また那羅延天の乗り物として背に乗せた姿で描かれる。これは前身のガルダが那羅延天の前身ヴィシュヌ神の乗り物であった事に由来する。

仏教において、毒蛇は雨風を起こす悪龍とされ、煩悩の象徴といわれる為、龍(毒蛇)を常食としている迦楼羅は、毒蛇から人を守り、龍蛇を喰らうように衆生の煩悩(三毒)を喰らう霊鳥として信仰されている。密教では、迦楼羅を本尊とした修法で降魔、病除、延命、防蛇毒に効果があるとする。また、祈雨、止風雨の利益(りやく)があるとされる。

不動明王背後の炎は迦楼羅の吐く炎、または迦楼羅そのものの姿であるとされ「迦楼羅焔」(かるらえん)と呼ばれる。

ギャラリー

種子・真言

三昧耶形で表される場合は楽器で、種子(種子字)は「ガ」である。

  • オン・ガルダヤ(ギャロダヤ)・ソワカ
  • オン・キシハ・ソワカ
  • オン・ハキシャ・ソワカ[4]

脚註

出典

  1. ^ 木村小舟『趣味の仏像』広陵社、1925年、326頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/983386/1922021年1月14日閲覧 
  2. ^ 小野玄妙『仏像の研究』丙午出版社、1918年、340頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/943655/1922021年1月14日閲覧 
  3. ^ 醍醐恵端『趣味と研究とに基ける仏様の戸籍調べ』二松堂書店、1918年、65頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/943942/462021年1月14日閲覧 
  4. ^ 市川智康 他『図解・仏像の見分け方』大法輪閣、1992年、134頁。

関連項目


迦楼羅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/30 05:17 UTC 版)

伎楽面」の記事における「迦楼羅」の解説

迦楼羅(迦楼羅天)の起源古代インド神(ガルーダ)で、ヴィシュヌ神乗物とされる仏教取り入れられ護法神となり、八部衆一員となった

※この「迦楼羅」の解説は、「伎楽面」の解説の一部です。
「迦楼羅」を含む「伎楽面」の記事については、「伎楽面」の概要を参照ください。

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迦楼羅

出典:『Wiktionary』 (2021/08/18 12:07 UTC 版)

名詞

   (かるら)

  1. ガルーダガルダ)。インド神話登場する光り輝いて熱を発する大鳥人間胴体の頭、嘴、翼、爪をもち、口から火を噴き、竜を食べる。金翅鳥
  2. 仏教における迦楼羅天
  3. 密教において仏法守護しながら衆生を救うために梵天となったもの。
  4. 伎楽面一つ1.模したもの。

語源




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