設定に関して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 03:44 UTC 版)
『桃太郎電鉄』のルーツはさくまが手がけ、その後お蔵入りしたゲーム『日本一周トラブルトレイン』。 「桃太郎電鉄」というタイトルは発売にあたり正式タイトルを会議していたとき、さくまが「『桃太郎電鉄』なんて駄目だよな」とつぶやいた所、スタッフがそのタイトルに賛同し決定した。このとき没になったタイトル「すちゃらかトレイン」はサブタイトルとしてパッケージに書かれているほか、『HAPPY』でリメイク版初代テーマ曲名として登場する。 仕様書の制作するにあたって、初期は東芝のRupoを使用し、『7』からはMac、『11』からはVAIOを使用しているという。また、桃太郎シリーズの1作目である『桃太郎伝説』では手書きであったという。 シリーズに登場する食品物件はさくまが取材して実際に食べたものを下地に制作されている。作中で登場する風景画も土居が取材で見た景色を参考に制作している。また、登場キャラクターも土居の知人がモデルとなっていることが多い。 キャラデザ担当の土居孝幸によると、ファミコンの頃は色鉛筆で色指定をしていた。パソコンが使えるようになってからは、下書きにペン入れをしたものをパソコンにスキャンし、Adobe Photoshopで着色をしているという。また作中の風景画などについて、きれいな景色だけを描くのは苦手なので、月初めのカレンダーイラストや『V』の都市カードなどの一枚絵には、早稲田大学漫画研究会に所属していた時に描いていた、一コマ漫画のような遊びを入れているという。 桃太郎電鉄シリーズは『HAPPY』で終了する予定だったため、"HAPPY END"に由来する「桃太郎電鉄HAPPY」というタイトルが付けられたが、シリーズ終了は撤回された(一部では、今度は『15』で終了なのではないかという逸話も存在した)。しかし『16』の発売が公式に予定され、この話もなかったことにされている。 初期の作品ではプレイヤーの名前を「えのっぴ」にすると役職が自動的に「ドゥー」に変更された(さくま曰く「ほんのサービス」)。「えのっぴ」は貧乏神のモデルである榎本一夫の愛称で「えのっぴドゥー!」は『ジャンプ放送局』のコーナーの1つ「ほんのチョイ係」やコミックスの「これがジャンプ放送局だ!」等で感嘆詞風に使っていたり最後のオチでよく使われていたもの。それにちなみ、おまもりカードの効果が発揮されたとき、貧乏神が「えのっぴドゥー!」と言う。 さくまは作品のテストプレイに関してお笑い芸人の方にやってもらうのが弁が立つから最適としていて、大阪のテレビ局の一室を借り、出入り自由にして作品のテストプレイをしてもらったことがある。その際によくテストプレイ部屋に出入りしていたことから陣内智則をCMに起用したという。 『15』から登場した絶好調システムは、元々はスーパーファミコンで発売された『新桃太郎伝説』やPlayStaiton用ソフト『桃太郎伝説』に存在した要素である。星が回転するエフェクトも同じ。 『16』から名産怪獣として登場する「大岩五郎」は、それ以前の桃太郎電鉄シリーズのエンディング(順位発表)にも登場していた。 『16』は当初は「桃太郎電鉄16 北海道大寒波の巻!」というタイトルで雑誌などで紹介されたが、紆余曲折を経て「桃太郎電鉄16 北海道大移動の巻!」というタイトルに変更された。 『16』で発生する北海道大移動イベントはスタッフの一人である井沢ひろし(井沢どんすけ)が大学生だった頃、高田馬場から北に行ったことがなく、さくまが「北海道のハドソンに来てほしい」と言ったのに対し井沢は「来れない」と返し、さくまが「だったら北海道をお前のそばに持ってくればいいのか!」とツッコんだことがアイデアの元になっている。
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