観光列車「天空」
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橋本駅 - 極楽橋駅間に運行される展望列車。列車種別は当初「臨時」であったが、2017年8月ダイヤ改正以降は特急列車の扱いになっている。種別幕には天空専用のロゴが表示されるが、南海が発行している『ハンドブック南海』の列車種別運転本数の項では特急列車として計上されているほか、公式ウェブサイトで公開されている冊子型の時刻表の列車種別欄にも「特急」の表示がある。途中停車駅は学文路駅・九度山駅のみ。3月から11月は水曜・木曜をのぞく毎日運転、12月から2月は土曜・休日のみ運転。運行回数は1日2往復。3月から11月の土曜・休日はさらに1往復運転される。編成は極楽橋寄りに2200系改造の展望車2両、橋本寄りに自由席車の2300系または2000系2両を連結した4両編成。自由席車は乗車券(PiTaPa・ICOCA、もしくはこれらと相互利用できる交通系ICカードを含む)だけで利用出来るが、展望車については座席指定料金(おとな510円、こども260円)が必要。なお、車両検査時は代用できる車両がないため運休する。 指定席券については南海の「天空予約センター」で電話予約の上、乗車当日に引き渡しとなる。予約は乗車日の10日前に受付を開始する。空席があれば当日窓口でも受付が可能である。 南海が推進する「こうや花鉄道プロジェクト」の一環として導入されることとなり、2008年9月から10月に愛称を一般公募し、同年12月15日にこの愛称と2009年7月3日の運行開始が発表された。 運行開始に先立ち、2009年4月29日 - 6月20日の間の土曜・休日に7回、ほぼ本運行のものと同様のダイヤでプレ運行が実施されている。
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観光列車「天空」
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「南海22000系電車」の記事における「観光列車「天空」」の解説
2009年7月3日に運行開始された高野線山岳区間(橋本駅 - 極楽橋駅間)の観光列車「天空」(てんくう)用に2203編成が再改造され、改造車の形式称号・車両番号はモハ2208形2208-モハ2258形2258となった。車両番号の下2桁"08"は橋本の「ハ」を、"58"は高野山の「コーヤ」を表しているとのことである。 「天空」海側 「天空」山側 改造内容は以下の通り。 2258の後扉が埋め込まれ、客用窓になっている。また、その内側には海側(極楽橋に向かって右側)にスタンドテーブル、山側に畳敷きのスペースが設置されたイベントスペースとなっている。 モハ2258 固定クロスシートとイベントスペース 2208の前扉内側に固定式の柵が設置され、その部分が展望デッキとなった。通常は前扉を開放した状態で運行するが、従来どおり前扉を閉じての運行も可能である。 モハ2208 展望デッキ 海側の側窓が、運転台扉と前扉の間を除いて連続窓に改造された。また、2208では改造部分の下に小窓を設けている。 座席は木目調で、車端部がテーブル付きの固定クロスシート、扉間は海側に向いた2列のロングシートとなった。ロングシート部分は「ワンビュー座席」と名づけられ、後部座席からの展望を良くするため段差が付けられている。 モハ2258車内 モハ2208車内 塗色は、濃緑色地に前面・扉間窓下に赤を配したものになっており、2258の前面には更に金色の帯が2本追加されている。橋本側の2208の前頭部側面は、後述の連結の関係から妻側と同じ塗装が施されている(通常は先頭として使用されないため)。また、扉間中央に「天空」のロゴマーク、戸袋部分に50‰勾配と南海のCIマークを用いたオリジナルのズームカーロゴマークが配置されている。 2000系・2300系と併結する関係上、運転台側の連結器は電気連結器付きの密着連結器に戻されている。これに伴い、併結面となる2208の前面に貫通幌が装着された。 なお、運行開始に先がけて同年4月29日から6月20日まで、期間中の土曜・休日のうち全7日にプレ運行が実施された。営業運転は、勾配区間運転時の安全上の理由から、橋本寄りに2300系または2000系の2両編成を自由席車として連結し、4両編成で運転する。2009年12月25日にはイベント列車として橋本駅以北にも入線し、難波寄りに2300系を連結の上、難波駅まで運転された。
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