観光列車「アルプスエキスプレス」化改造
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「富山地方鉄道16010形電車」の記事における「観光列車「アルプスエキスプレス」化改造」の解説
2011年(平成23年)12月に、第2編成が内外装のリニューアル改造を施工され、観光列車「アルプスエキスプレス」専用編成となった。同年12月22日には「アルプスエキスプレス」竣功を記念して電鉄富山駅2番ホームにおいて発車式が実施され、内外装のデザインを担当した水戸岡鋭治や植出耕一富山県副知事らが出席した。 改造に際しては中間付随車クハ112を再び編成に組み込んで3両編成とし、外装については塗装はそのままに特製ロゴが車体各部へ追加され、内装には木製素材を多用して温かみのある空間を演出した。特にクハ112(2号車)については、ソファー、子供用ハイデッキシート、コンパートメントシート、外向きテーブル付きシートを設置し、飲食販売コーナーも設けるなど、大幅な改装が施工された。改装に伴い、座席数が変更され、モハ16014・16013(1・3号車)が60から50に、クハ112(2号車)が72から40にそれぞれ減少している。なお、デザインモチーフには地鉄が舞台となった映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』の世界観も込められたという。 観光列車としての運行は土日祝日のみ実施され、2号車への乗車には座席指定券220円(2014年4月1日現在)が必要となる。扉が車端部にあるため、3両編成での運転時は最後部の扉がホームに掛からないケースがあり、その際は車掌により最後部の扉のみドアカットする対応がとられる。 平日はクハ112(2号車)を外してモハ16014・16013(1・3号車)のみの2両編成とし、通常の列車として運行する。 運転ダイヤは、2019年12月11日から2020年4月14日のダイヤでは本線で下り1本、上り2本が特急として運行されている。なお、「アルプスエキスプレス」編成は1本のみであることから、当該編成が貸切・企画列車として運行された場合、観光列車運用は一般車両が代走する。 2015年に車体のリニューアルが行われ、モハ16014(1号車)の後位側にトイレが設置された。なおそれにより当該箇所の窓は塞がれている。 前述の通り、西武時代には同じ位置に和式トイレが設置されており、譲渡時の改造で撤去されていた。今回の改造で、地鉄入線後19年振りにトイレが復活したこととなる。また西武時代のトイレも改造により設置されていたため、2度目のトイレ設置改造となった。 2号車 クハ112 クハ112車内 カップルシート コンパートメントシート
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