観光列車「おれんじ食堂」
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「肥薩おれんじ鉄道線」の記事における「観光列車「おれんじ食堂」」の解説
詳細は「おれんじ食堂」を参照 2013年3月24日より新八代駅 - 川内駅間に運行が開始された快速列車。肥薩おれんじ鉄道初の全席指定列車である。沿線の水俣地域の振興事業の一つとして、車窓からの美しい景色を楽しみつつ「ゆったり、のんびりとしたスローライフな旅を楽しむ」ことをコンセプトして設定された。車両はダイニングカーとリビングカーの2両固定編成で、新製ではなく既存車両のHSOR-114AとHSOR-116Aを改造したものが充当されており、デザインは工業デザイナーの水戸岡鋭治が担当している。列車名の通り沿線の特産品で作られた料理やデザートが提供され、美しい景色を見ながら食事を楽しむとともに、ウェルカムドリンクサービス、コーヒーとお菓子の自由配布、主要駅で駅構内や街に出て沿線の特産品の買い物が楽しめるサービス(マルシェ)、乗務員(パーサーやアテンダント)による観光案内や不定期のサプライズイベント、制服を貸し出しての記念写真サービス(子供限定)、景色がよい区間での低速走行や一旦停止サービス、乗車記念パスポートの配付、鹿児島県出身のジャズアーティスト松本圭使、博多俊輔などによるピアノの生演奏サービス(3号サンセットディナーのみ)などが行われている。そのほか沿線の地酒、ワイン、カクテルなどのアルコール類、ノンアルコールドリンクやソフトドリンク、オリジナルグッズの販売も行われている。 メニューについてはグルメ雑誌「食楽」を発行している徳間書店と提携している。車内は全車禁煙。外部からの弁当などの食品の持ち込みは可能だが、列車内で提供された料理やデザートの持ち帰りはできない(ただし、ビュッフェで自由配布されているクッキーなどのお菓子は持ち帰り可能である)また、リビングカーは座席扱いとなるため同社の企画乗車券で乗車ができる(一部乗車不可な企画乗車券もある)が、ダイニングカーは旅行商品としての取り扱いになるため企画乗車券では乗車はできない。 座席や料理の予約については2013年の運行開始からしばらくは出水営業部内の予約センター、同社線の有人駅(肥後田浦駅をのぞく)、JR九州の主要駅窓口や旅行センター、契約旅行代理店のみで行っていたが、2018年3月17日からのホームページのリニューアルに伴い、同年4月19日からはホームページからのWeb予約を開始し、パソコンからの直接予約も出来るようになった。Web予約では座席の選択も可能となっている。 停車駅は新八代駅 - 八代駅 - 日奈久温泉駅 - 佐敷駅 - 津奈木駅 - 新水俣駅 - 水俣駅 - 出水駅 - 阿久根駅 - 薩摩高城駅 - 川内駅で、毎週金、土、日、祝日の運行である。 ただし、それ以外の運休日であっても事前に貸切予約をして料金を支払えば、貸切扱いで運行する事も出来る。
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