西岡水源池とは? わかりやすく解説

西岡公園

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/16 15:33 UTC 版)

西岡公園
Nishioka Park
旧西岡水源池(2005年5月)
分類 特殊公園[1]
所在地
座標 北緯42度59分12秒 東経141度22分48秒 / 北緯42.98667度 東経141.38000度 / 42.98667; 141.38000座標: 北緯42度59分12秒 東経141度22分48秒 / 北緯42.98667度 東経141.38000度 / 42.98667; 141.38000
面積 40.8ヘクタール
運営者 札幌市公園緑化協会(指定管理者
設備・遊具 水源池、キャンプ場四阿展望台パーゴラ
駐車場 約50台
アクセス 北海道中央バス西岡営業所)「西岡水源池」バス停下車 徒歩1分、「西岡4条14丁目」バス停下車 徒歩15分
告示 都市計画決定:平成20年6月18日札幌市告示第938号[2]
事務所 西岡公園管理事務所
事務所所在地 札幌市豊平区西岡487-2
備考 広域避難場所[3]
公式サイト 西岡公園
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旧西岡水源池取水塔(2004年4月)

西岡公園(にしおかこうえん)は、札幌市豊平区にある公園

月寒川を堰き止めて作られた旧西岡水源池を中心とする公園は、バードウォッチング(野鳥観察)や自然観察を楽しむことができるほか、湿原にはミズバショウなどの湿生植物や季節によってヘイケボタルトンボなどを見ることができる[4]。4月下旬から10月までの毎週金曜日には、公園スタッフによるガイドウォークを開催している。積雪期には歩くスキーコースが整備される[5]

歴史

西岡水源池

西岡水源池は、1909年(明治42年)に大日本帝国陸軍第7師団歩兵第25連隊の軍用水道(月寒水道)として通水したことが始まりであり[10]、北海道内の近代水道施設としては函館(1889年)、岩見沢(1908年)に次ぐ取水施設である[8]。なお、水道管の上に維持管理用としてつくった道路は水源池通の前身になっている[11]。1940年(昭和15年)から翌年にかけて取水塔から浄水場までの導水管を併設して濾過池・配水池を増設し、陸軍施設、月寒種畜牧場、月寒小学校などに給水していた[10][12]。戦後、1949年(昭和24年)に豊平町(当時)が北海道財務局から月寒水道の無償貸与を受け、一般家庭への給水を始めた[12]。1961年(昭和36年)に豊平町は札幌市と合併し、翌年には水道施設が無償譲渡された。1971年(昭和46年)の白川浄水場完成と翌年の豊平峡ダム完成に伴って西岡浄水場(月寒水道)は廃止となり、公園として整備した[10][8][11]。取水塔は国の登録有形文化財で、内径1.5 m、高さ6.6 mの円柱状レンガ造りであり、陸軍技師の井上二郎が設計した[8]。かつては塔まで渡ることのできる橋があった[13]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c 特殊公園 (PDF)”. 札幌市. 2016年11月9日閲覧。
  2. ^ 都市計画公園 個別一覧表 (PDF)”. 北海道. p. 16 (2012年3月31日). 2016年11月9日閲覧。
  3. ^ 避難場所(豊平区)”. 札幌市. 2016年11月9日閲覧。
  4. ^ 旧西岡水源池取水塔”. 札幌市. 2016年11月9日閲覧。
  5. ^ 札幌市スポーツ推進委員会広報誌 友穆 Vol.114 p3
  6. ^ 広報さっぽろ 平成22年2月号 豊平区民のページ p4
  7. ^ 第2章 ランキング札幌 (PDF)”. 札幌市民憲章制定50周年記念誌『道都札幌―輝き続けて』. 札幌市. p. 5. 2016年11月9日閲覧。
  8. ^ a b c d 札幌の文化財.
  9. ^ 西岡公園管理事務所リニューアルオープンのお知らせ”. 札幌市豊平区. 2016年11月9日閲覧。
  10. ^ a b c 荒井 2012, p. 14.
  11. ^ a b 水源池通.
  12. ^ a b 月寒水道物語 (PDF)”. 広報さっぽろ 豊平. 札幌市 (2004年). 2016年11月9日閲覧。
  13. ^ 西岡水源池(取水塔)”. 札幌市平和バーチャル資料館. 札幌市. 2016年11月9日閲覧。

参考資料

関連項目

外部リンク


西岡水源池

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西岡公園」の記事における「西岡水源池」の解説

西岡水源池は、1909年明治42年)に大日本帝国陸軍第7師団歩兵第25連隊軍用水道月寒水道)として通水したことが始まりであり、北海道内近代水道施設として函館1889年)、岩見沢1908年)に次ぐ取水施設である。なお、水道管の上維持管理用としてつくった道路水源池通前身になっている1940年昭和15年)から翌年にかけて取水塔から浄水場までの導水管併設して濾過池配水池増設し陸軍施設月寒種畜牧場月寒小学校などに給水していた。戦後1949年昭和24年)に豊平町当時)が北海道財務局から月寒水道無償貸与を受け、一般家庭への給水始めた1961年昭和36年)に豊平町札幌市合併し翌年には水道施設無償譲渡された。1971年昭和46年)の白川浄水場完成翌年豊平峡ダム完成伴って西岡浄水場月寒水道)は廃止となり、公園として整備した取水塔は国の登録有形文化財で、内径1.5 m、高さ6.6 mの円柱レンガ造りであり、陸軍技師井上二郎設計したかつては塔まで渡ることのできるがあった。

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