水道施設として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/20 00:00 UTC 版)
「シンフォニータワー」の記事における「水道施設として」の解説
七ヶ宿ダムから70kmの導水管を経て導水されているが、浄水施設は付随しておらず、富谷市の南にある白石市の南部山浄水場で浄水されたものを、宮城県企業局より購入したうえで導水している。 貯水機能は8000トン。すぐ横には漆沢ダムから取水・導水した(大和町の中峰浄水場経由)6000トンを貯水可能な第二配水池が併設されている。この二つの配水池は連絡され、必要であれば相互に水を融通しあえる構造である。 一日平均浄水量は7,322m3。硬度は20程度である(いずれも2014年現在)。ポンプを用いた配水ではなく、(本配水施設のみでなく、富谷市の全ての水道において)重力による自然流下による配水がなされている(2015年現在)。 配水地区は第一が熊谷、穀田、あけの平の一部、富ケ丘、鷹乃杜、日吉台、明石台、成田の各地区。第二がとちの木、あけの平の一部、杜乃橋、上桜木、大清水、となっている。 2011年には3月11日に発生した東日本大震災により破損してしまい、七ヶ宿ダムからの取水管も破断。その他にも各所で漏水が発生しこのため一時配水機能を停止する。第一配水池は復旧に最も時間を要したが、3月28日正午に機能を回復、夕刻には配水を再開した。 隣接する第二配水池も漆沢ダムからの取水管が破損したが、震災直後にはこの配水池には2 - 3日分の水道水が残っており、一部地域(町内全域の5.7%)には配水可能であった。その後は送水が不能となった漆沢ダム水系の代わりに南川ダムからの緊急送水にて給水機能を復旧させ、さらに第二配水池が第一配水池の担当する一部地域への配水を行った。 断水期間中、石巻市にある日本水道協会宮城県支部が機能不全に陥っており支援が得られない状態であったが、他の自治体(遠くは名古屋市、東広島市など)やトヨタ自動車などからの支援で必要な給水を行い、断水期間中は最大で、町内の13箇所に給水車・小中学校の受水槽などを活用した給水所を設け、断水に対応した。また隣接する大和町からの融通により、19日には従来1人あたり2リットルであった給水量が、18リットルにまで増加した。 町内全域としては、3月30日には給水率は100%の復旧を得、給水車等による給水は29日から縮小、31日には停止された。『広報とみや』の4月11日臨時号では、復旧はしたものの水不足であり節水を要すると記述されている。
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