水道料金の引き上げ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 18:45 UTC 版)
「コチャバンバ水紛争」の記事における「水道料金の引き上げ」の解説
ボリビア政府とトゥナリ社との契約では、主な条件は以下のようなものであった。 SEMAPA民営化時に平均35%の水道料金の引き上げ。 2002年までにさらに20%の水道料金の引き上げ ミシクニ・プロジェクトを見直し、予算を214万米ドルに削減 1999年11月1日、トゥナリ社が新しい水道料金体系が示された。商業・工業など非住居向けに5つの区分と、住居エリアが所得額別に4つの区分が用意された。最も低い所得者向けの第1階層が水道料金は固定料金と使用量12m3未満で1.8米ドル、第2階層が固定料金と使用量12m3未満で3.02米ドル、第3階層固定料金と使用量12m3未満で4.85米ドル、最も高い所得者向けの第4階層の水道料金は固定料金と使用量12m3未満で8.64米ドルであった。 最も低い所得者向けの水道料金の値上げ率は、10%程度の値上げ率で、第3と第4の階層にあたる富裕層向けの料金では、約200%の値上げになる場合も生じた。この制度は、ある程度所得分配が制度化されたものであったが、1日2米ドル以下で生活している貧困層には支払える料金ではなかった。 この水道料金には、ミシクニ・プロジェクトにかかる費用、SEMAPAの負債3,000万米ドルの返済、トゥナリ社の投下資本に対して収益16%が含まれていた。しかも料金は、米ドルと連動して上下するこが認められていた。
※この「水道料金の引き上げ」の解説は、「コチャバンバ水紛争」の解説の一部です。
「水道料金の引き上げ」を含む「コチャバンバ水紛争」の記事については、「コチャバンバ水紛争」の概要を参照ください。
- 水道料金の引き上げのページへのリンク