美香保公園とは? わかりやすく解説

美香保公園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/07 05:33 UTC 版)

美香保公園
MIKAHO PARK
2015年10月
分類 地区公園
所在地
座標 北緯43度5分17.4秒 東経141度21分25.1秒 / 北緯43.088167度 東経141.356972度 / 43.088167; 141.356972座標: 北緯43度5分17.4秒 東経141度21分25.1秒 / 北緯43.088167度 東経141.356972度 / 43.088167; 141.356972
面積 82942m2[1]
運営者 札幌市スポーツ部・東区土木部
現況 年中開放
設備・遊具 札幌市美香保体育館、野球場(3面)、硬式テニスコート(2面)、軟式テニスコート(2面)、ブランコ、すべり台、鉄棒ほか
駐車場 3か所(90台)
バリアフリー 身障者対応トイレ(3か所)、車椅子用水飲台
告示 1957年昭和32年)3月22日[1]
事務所 伏古公園管理事務所
テンプレートを表示
野球場そばの高射砲台座跡

美香保公園(みかほこうえん)は、北海道札幌市東区北20 - 22条 東4 - 5丁目にかけて所在する地区公園

「美香保」とは特定の行政区域ではなく、この公園一帯を指す名称である[2]。近隣の学校や郵便局、店舗などが「美香保」の名を冠している。

園内の北側には札幌市美香保体育館があるほか、野球場も設置されているため、運動公園としての人気が高い[1]

歴史

1928年(昭和3年)、この一帯の地主であった宮村朔三・柏野忠八・大塚藤四郎が協議して、近隣の発展のために約5000の土地を公園として造成することにした。この公園は、彼ら3名の頭文字を取ってミカオ公園と名づけられた[2]

1935年(昭和10年)、より本格的な公園とするために札幌市へと正式に寄贈された。このとき市はさらに2万坪を買収し、東区でも有数の大きさの公園へと拡張した。なお、「ミカオ」に「美香保」の漢字を当てたため、いつしか呼び名も「ミカホ」へと変わっていった[2]

太平洋戦争中、日本の敗色が濃くなると、公園内には空襲防衛のための施設がおかれるようになった。一個中隊編成で高射砲4門が設置され、夜戦のために探照灯4基も準備された。双方とも後に6門・6基へと増設されている[3]

しかし、1943年(昭和18年)末から翌1944年(昭和19年)にかけて、駐在していた照空隊は北千島へ転属し、あわせて高射砲も北方戦域へと移設された。そのため、1945年(昭和20年)7月に札幌が空襲に見まわれた際、美香保公園と付近の民家も機銃掃射を受けたが、応戦することはなかった。残っていたのは丸太を着色した擬装砲だったのである[3]

野球場のそばにある六角形のコンクリートは当時の高射砲台座の基礎が残ったもので[3]、構造が非常に強固で撤去に費用が掛かるために中央に土を盛りスキー山として再利用したものである[4]

脚注

  1. ^ a b c 美香保公園(札幌市公園検索システム)
  2. ^ a b c 「札幌の町名 - 東区」『札幌地名考』
  3. ^ a b c 掘る会 2010, p. 152.
  4. ^ 札幌市平和バーチャル資料館. “高射砲台座(美香保公園)(新琴似四番通)”. 札幌市. 2017年8月24日閲覧。

参考文献

外部リンク


美香保公園(札幌市東区)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 15:15 UTC 版)

日本の人名地名一覧」の記事における「美香保公園(札幌市東区)」の解説

同名の公園周辺広域名。公園の名称は、1928年公園造成した3人の地主宮村三・柏野忠八・大塚藤四郎)の頭文字をとったもの(当初ミカオ公園)。

※この「美香保公園(札幌市東区)」の解説は、「日本の人名地名一覧」の解説の一部です。
「美香保公園(札幌市東区)」を含む「日本の人名地名一覧」の記事については、「日本の人名地名一覧」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「美香保公園」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「美香保公園」の関連用語

美香保公園のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



美香保公園のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの美香保公園 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本の人名地名一覧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS