製作の経緯、舞台裏とは? わかりやすく解説

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製作の経緯、舞台裏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 10:13 UTC 版)

8マン」の記事における「製作の経緯、舞台裏」の解説

当時『週刊少年マガジン』(以下、少年マガジン)の看板作品で、テレビアニメ化もされた。平井桑田コンビ本作連載されるまでには、次のような経緯があった。 少年マガジン編集会議で、手塚治虫『鉄腕アトム』越えるようなロボット漫画連載することが決定この段階で、『東京鉄仮面』なる仮題与えられていたという説もある)。その開発を命ぜられたのが、後に編集長となる内田勝だった。 内田によると、平井知り合ったのは、『SFマガジン』の編集長福島正実少年マガジン連載持っていたのが発端で、福島SF同人誌宇宙塵主宰柴野拓美小隅黎)に声をかけ、柴野がさらに『宇宙塵』の同人だった平井少年マガジン紹介したという。 一方平井SF作家矢野徹紹介だとしている。 新しロボット漫画原作は、コンペティションによって選ばれることになっていた。『SFマガジン』の原稿料安さ作家専業になることに難しさ感じていた平井も、内田から声がかかる原作料に惹かれ参加し『8マン』提出先行する『鉄腕アトム』とも『鉄人28号』とも異なる、「変身能力」「加速性能」というオリジナリティ受け入れられ採用された。本作は、平井漫画原作としてのデビュー作になる。 平井原作元に作画を行う漫画家も、原作同様にオーディション決定された。その中には少女漫画から転向して間もない松本零士もいたが、オーディションであることを知った時点辞退したという。選ばれ桑田は、講談社の『少年クラブ』で『月光仮面』連載したことがあり、シャープスマートな描線だったことから選定された。 「8人目刑事8マン」というネーミングは、当時TBS放送され人気だった刑事ドラマ七人の刑事』を踏まえたのだった『8マン』以後も、平井桑田は『超犬リープ』『エリート』『デスハンター』『鋼鉄魔人』と、コンビ組んで作品発表している。 連載中桑田拳銃不法所持による銃刀法違反逮捕されたため、連載急遽打ち切りとなった打ち切りとなった回(「魔人コズマ篇」最終回1965年昭和40年13号)は、連載当時桑田アシスタントであった楠高治小畑しゅんじ代筆している。このため、「魔人コズマ篇」は単行本収録されことはなく、長らく幻のエピソードとなっていた。ただし、読み切り作品としては、連載終了後幾度か『週刊少年マガジン』と『別冊少年マガジン』に掲載されている。打ち切り直前の回では東八郎エイトマンであるとさち子が知るシーンがあったが、これが描かれたのは打ち切りが決まる前なので最終回意識しての展開ではない。 原作平井は、1968年から1969年にかけて元警官サイボーグ主人公とした小説『サイボーグ・ブルース』発表している。これは元々8マン小説化転じたものであり、単行本後書きでは「8マン打ち切られなかった場合スーパーロボット技術ルーツである超古代文明遺産争奪戦になる予定だった」と述べている。1976年昭和51年)には「魔人コズマ篇」の最終回のみの小説版SF雑誌奇想天外』に発表した(後に『ウルフランド』に収録)。 1989年平成元年)から1990年平成2年)にかけて、リム出版より全7巻で完全版単行本出版された。このとき、幻となっていた最終回収録されている。これは、小説版を基に桑田描き下ろした(代筆版は未収録)ものである。この単行本50部以上売れ大ヒットとなり、リム出版は、その余勢を駆って本作のリバイバルブームを仕掛け実写映画化なども行った。ただし結果的にそれらはことごとく失敗その影響リム出版経営破綻した。

※この「製作の経緯、舞台裏」の解説は、「8マン」の解説の一部です。
「製作の経緯、舞台裏」を含む「8マン」の記事については、「8マン」の概要を参照ください。

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