行政都市の確立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/14 14:26 UTC 版)
戦後、太平洋戦争に敗戦した日本は連合国総司令部(GHQ)の統治下に入ることにより、それまでの大日本帝国施政下の統治システムは順次解体された。そして、7年間のGHQ統治時代を経て1952年(昭和27年)4月28日のサンフランシスコ条約の発効により再び独立国となった日本は、新たな国の統治システムとして地方自治体は中央とは独立した個別の団体としてその業務を執行し、中央官庁は地方のブロックごとに出先機関を設置して管内業務を掌握することとした。四国地方では高松市にその出先機関のほとんどが置かれることにより、以後高松市は四国地方の政治・経済の中心都市としての地位を確立することになる。 高松市に設置された主な公官庁公社等(1960年まで)名称設置年月日所属所管所在地後身四国行刑管区本部1947年3月28日 法務省 松島町→丸の内 高松矯正管区 国立療養所高松病院1947年4月1日 厚生省 新田町 香川労働基準局1947年5月2日 労働省 桜町→天神前→サンポート 香川労働局 高松高等裁判所1947年5月3日 最高裁判所 内町→丸の内 高松高等検察庁1947年5月3日 法務省 内町→丸の内 高松司法事務局1947年5月3日 法務省 寿町→丸の内 高松法務局 高松労働基準監督署1947年9月1日 労働省 天神前 高松海上保安部1948年5月1日 運輸省 北浜町→朝日新町 高松家庭裁判所1949年1月1日 最高裁判所 内町→丸の内 高松少年観護所1949年1月1日 法務省 松島町→藤塚町 高松少年鑑別所 大阪工業試験所四国支所1949年5月1日 商工省 花ノ宮町 四国工業技術試験所 高松国税局1949年6月1日 大蔵省 天神前 高松財政部1949年6月1日 大蔵省 五番丁→中野町 四国財務局 高松陸運局1949年6月1日 運輸省 観光通→松島町 四国運輸局 高松保護観察所1950年5月25日 法務省 中野町→丸の内 四国地方更生保護委員会1950年5月25日 法務省 中野町→丸の内 出入国管理庁高松出張所1951年4月1日 法務省 松島町→丸の内 高松入国管理局 地理調査所香川県支所1951年7月16日 建設省 天神前→松島町 国土地理院四国地方測量部 四国公安調査局1952年7月21日 法務省 寿町→丸の内 高松管区監察局1952年8月1日 総理府 天神前→松島町 四国行政評価支局 四国管区警察局1954年7月1日 警察庁 中野町 高松地方簡易保険局1956年3月1日 郵政省 宮脇町→番町 高松簡易保険事務センター 自衛隊香川地方連絡部1956年8月1日 防衛庁 塩上町 四国通商産業局1956年12月13日 通産省 五番丁→番町 四国経済産業局 瀬戸内海国立公園屋島管理官事務所1957年4月1日 総理府 屋島東町→福岡町 四国地方建設局1958年6月1日 建設省 松島町→福岡町 四国地方整備局 日本専売公社高松地方局1949年6月1日 日本専売公社 朝日町 JT四国支社 香川電気通信部1952年6月1日 日本電信電話公社 三番丁→錦町 NTT 香川総合職業補導所1954年9月1日 雇用促進事業団 花ノ宮町 日本国有鉄道四国支社1959年4月8日 日本国有鉄道 浜ノ町 JR四国 国民金融公庫高松支所1949年6月1日 国民金融公庫 磨屋町 住宅金融公庫高松支所1950年6月16日 住宅金融公庫 番町 同四国支店 中小企業金融公庫高松支店1954年4月1日 中小企業金融公庫 寿町 農林漁業金融公庫高松支所1960年7月1日 農林漁業金融公庫 番町 同四国支店 この他にも四国電力本社の誘致に成功したり、都市銀行の支店設置などが多く行われ、この時期から高松市は四国地方の政治・経済の中心都市として中枢性を高めていった。
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