船橋時代とは? わかりやすく解説

船橋時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 09:13 UTC 版)

舟橋 (富山市)」の記事における「船橋時代」の解説

1605年慶長10年6月28日隠居し富山城居城とした加賀前田家2代前田利長は、富山城改修同時に富山町割り定め新城下町整備したが、舟橋この頃それまで舟渡し改め架橋されたものと考えられている。1606年慶長11年)に舟橋小嶋町に住む船頭居屋敷係る地子免ずる旨の史料残っていることから、この頃には既に舟渡し舟橋改まっていたものといわれる。この舟橋架橋以前には、舟渡し両岸連絡任務果しており、その渡し舟に関する掟は、1580年天正8年11月佐々成政定めたものが最も早いものとされる。 なお、1596年慶長元年)に前田利家により52艘の船を太綱で繋ぎ、2列の板を使用した舟橋架橋されているが、架橋場所は江戸時代位置とは異なっている。 1639年寛永16年6月20日前田利常隠居に伴い、その次男次に富山10万石が分与され富山藩成立し新川郡婦負郡の境に当る舟橋加賀藩富山藩双方関係するとなったので、1641年寛永18年正月に利常は神通川船橋掟を定めてこれを富山藩通牒した。分藩当初富山藩飛地多く不合理な状態が続いていたので、1659年万治2年)に前田利次それまで借地であった富山城城下富山町新川郡浦山村一帯加賀藩交換し、翌1660年万治3年)に富山城居城定め1661年万治4年5月よりその修繕城下町の整備事業着手した。これにより、富山町区分改められることとなったため、それまで富山城東側架橋されていた舟橋は、富山城北西にあたる七間町船頭町の間に架かることとなり、その管理等もすべて富山藩が行うこととなったは、富山ランドマークであり周辺茶店ます寿司の店が並び賑わった。1709年宝永6年)、藩は周囲町民納涼のための舟遊びをしたり、太鼓三味線などの楽器打ち鳴らし浄瑠璃などの語り花火をすることは華奢であるとして禁止している。 船橋両岸に鎖という太さ4尺(約1.21m)、地上部分の長さ1丈5尺(約4.55m)もあるそれぞれ2本立て、太い鉄鎖(一つ長さ約25cm)を両岸より渡し、その鎖に長さ6間余(約10.91m)、幅6尺2寸(約1.88m)、深さ1尺7寸5分(約53.0cm)の舟を64浮かべ繋ぐ。鎖は中央で鍵で繋ぎ碇をつけて川底固定した。舟の上には長さ5間2尺(約9.45m)、幅1尺2寸以上(約36.4cm)、厚さ3寸(約9.1cm)の板を4列で32掛け大水ときには規定水位超えると鍵を外して切り離し流失防いだ。また切り離し再び繋ぐまでは渡し船出していた。なお後に、板は7列に、鎖は1649年慶安2年以降雄雌2条の鎖に変更されている。 江戸時代には他所に舟橋はあり、福井には長さ120間(約218m、舟数48艘)の九頭竜川舟橋越前舟橋・現九頭竜橋)、盛岡北上川には長さ110間(約200m、舟数48艘)の新山舟橋南部舟橋・現明治橋)などがありそれぞれ図会(ずえ)が残されているが、いずれのもほぼ真っ直ぐに描かれている。しかし日本屈指の急流であり、春には特に水量増え川幅も広い神通川船橋は、初代歌川広重が「六十余州名所図会」に「冨山船橋」として描くなど、多く浮世絵などの図会制作されているが、いずれの図会川の流れにより大きく下流側弧を描く描かれており、そのダイナミックな姿や、「東遊記」など多く紀行文などが他国紹介されたことにより全国知られることとなり、立山と共に越中名所一つとなった

※この「船橋時代」の解説は、「舟橋 (富山市)」の解説の一部です。
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