腸内善玉菌としての乳酸菌とプロバイオティクスとは? わかりやすく解説

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腸内善玉菌としての乳酸菌とプロバイオティクス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 07:43 UTC 版)

乳酸菌」の記事における「腸内善玉菌としての乳酸菌とプロバイオティクス」の解説

人体有益な乳酸菌摂取するという考えは、パスツール研究所所属していたロシア科学者であるイリヤ・メチニコフ発案とされるメチニコフは、小腸内から発見され毒性を示す化合物吸収される害になるという内容自家中毒説を唱えていた。そして、1907年に『不老長寿論』という著書出版しブルガリア長寿者が多いことに目をつけ、ブルガリア乳酸菌摂取させたところ、腐敗物質減少したので自家中毒防止できて長寿になると唱えたブルガリア乳酸菌の他に、ケフィア酢漬け塩漬け食品によって人々知らず知らずのうちに乳酸菌摂取していることを指摘している。 その後こうした仮説による研究発展していった。そして、疾患原因様々だが、有害な腸内細菌作る毒素生活習慣病につながる一因であるということ分かっている。 腸内常在細菌叢のバランス改善することを目的とした製品開発されている。このうち乳酸菌などの細菌生きたまま含むもののことをプロバイオティクス、それ自体は生含まないが、善玉菌と言われる特異的に利用するオリゴ糖などの栄養源を含むもののことをプレバイオティクスと呼ぶ。健康食品として販売され利用されている。 メチニコフ見出したヨーグルトをはじめ、初期開発されたほとんどのプロバイオティクス製品については、その後の研究から摂取してもほとんどの乳酸菌が胃で死滅してしまい、腸に到達しないことが明らかになった。そして、製剤技術新し乳酸菌開発によって、生きたままのを腸に到達させることが可能になったが、最近の研究では、加熱死菌体疾病予防効果などを有することが報告されている。経口摂取した LactobacillusBifidobacteriumヒト腸内生残することは困難と報告されている。 善玉菌呼ばれるものにはビフィズス菌代表されるBifidobacterium属や、乳酸桿菌呼ばれるLactobacillus属の細菌など乳酸や酪酸など有機酸作るものが多く悪玉菌にはウェルシュ菌代表されるClostridium属や大腸菌など、悪臭のもととなるいわゆる腐敗物質産生するものを指すことが多い。悪玉菌二次胆汁酸ニトロソアミンといった発がん性のある物質作る悪玉菌有機酸の多い環境では生育しくいものも多い。 日本では科学的根拠がある特定保健用食品トクホ)には食品機能表示認可されている。認可され食品ヨーグルトとして乳酸菌含んでおり、食品摂取によって便秘下痢改善善玉菌分類される増殖し有機酸増え悪玉菌減少しアンモニア減ったため腸内環境改善されたことを示す研究結果が多い。トクホ認可され食品には、研究によって血圧血清コレステロール低下確認され製品がある。花粉症などのアレルギー症状軽減されるという研究報告もある。 大腸は、そもそも腸内細菌活動による発酵産物である酪酸などの短鎖脂肪酸を主としたエネルギー源として活動している。

※この「腸内善玉菌としての乳酸菌とプロバイオティクス」の解説は、「乳酸菌」の解説の一部です。
「腸内善玉菌としての乳酸菌とプロバイオティクス」を含む「乳酸菌」の記事については、「乳酸菌」の概要を参照ください。

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