聖蹟桜ヶ丘とは? わかりやすく解説

聖蹟桜ヶ丘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 07:20 UTC 版)

明治天皇聖蹟」の記事における「聖蹟桜ヶ丘」の解説

詳細は「聖蹟桜ヶ丘#明治天皇聖蹟」を参照 東京郊外京王線聖蹟桜ヶ丘駅駅名は、明治天皇行幸があったことに由来する明治天皇1881年2月初め連光寺(現・多摩市内、聖蹟桜ヶ丘駅近郊)へ行幸した。これに対応したのが、連光寺旧名であった富澤政恕と、その長男の政賢であった明治天皇富澤家住宅昼食をとり、付近の山々で兎狩り観覧した。宮内省はこの地を御猟場指定し富澤政恕らに運営命じた明治天皇4度わたってこの地へ行幸し、兎狩鮎漁観るなどして楽しんだ明治天皇崩御後1917年御猟場廃止された後は、政恕の長男富澤政賢らが跡地自然公園とする計画などを進めた。この運動元宮内大臣田中光顕が加わることになる。その背景には京王電気軌道(現京王電鉄)の資金援助協力得て聖蹟中心とする観光開発構想があった。多摩御陵への参拝者視野入れ多摩一帯東京郊外観光地として開発する目論見であった1928年4月8日聖蹟奉頌連光会を設立した田中光顕名誉会長とする団体で、会の目的は、多摩村連光寺において「聖蹟永遠に保存し、その洪大な余光・余声の跡をあまねく国民周知せしめ、もって聖徳の奉頌・尊皇心の涵養に資せんことを期す」とされた。翌年5月、対荘という古屋敷当地の向ノ岡へ移築した。この対荘は、もと太政大臣三条実美別邸で、隅田川西岸建っていた。ここで療養していた三条実美明治天皇見舞いに来たという由緒があった。 明治天皇騎馬像制作し、これを安置する記念館を大松山(現・桜ヶ丘公園)に建設することになった騎馬像は、明治天皇初め当地訪れた時の姿をモチーフにして、渡辺長男制作した多摩聖蹟記念館1930年6月竣工した関根要太郎蔵田周忠設計した近代鉄筋コンクリート造り円形大殿であった同年11月9日開館式を挙行した日、聖蹟奉頌連光会を多摩聖蹟記念会へ改称した多摩聖蹟記念会は財団法人として、対荘をも管理し、これを一般に公開した1933年、対荘が「明治天皇行在所荘及旧阯」の一部として国の史蹟指定された。同時に富澤家住宅も「明治天皇連光寺御小休所」として国の史蹟指定された。それぞれ文部省史蹟調査報告書明治天皇聖蹟』に掲載された。1937年当地付近関戸駅聖蹟桜ヶ丘駅改称された。 戦後占領下1948年、対荘と富澤家住宅全国明治天皇聖蹟とともに国の史跡指定解除された。対荘は、風雅な料亭になったが、やがて老朽化して閉店した1988年土地開発のため取り壊された。跡地高台一角整備され公園は、対にちなんで「対公園」と命名された。もう一つ指定聖蹟であった富澤家住宅は、1990年5月多摩市寄贈され多摩中央公園復元移築された。多摩聖蹟記念館は、1970年代テレビ特撮番組で悪のアジトなどとして度々登場した。やがて老朽化進み取り壊し検討された。1986年には多摩市改修管理・運営することになった記念館は明治天皇行幸記念する場所から「桜ヶ丘公園訪れた人々憩いの場」へ生まれ変わった。館名に「旧」の字をつけて「旧多摩聖蹟記念館」の名で生きのびた。

※この「聖蹟桜ヶ丘」の解説は、「明治天皇聖蹟」の解説の一部です。
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