美肌効果と関節等への作用についてとは? わかりやすく解説

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美肌効果と関節等への作用について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 01:30 UTC 版)

コラーゲン」の記事における「美肌効果と関節等への作用について」の解説

機能性表示食品としては29名でのランダム化比較試験 (RCT) などを根拠に「膝関節が気になる方に」といった表示認可されている。変形性関節症対すメタアナリシスでは証拠の質は低いが、コラーゲン加水分解物が痛み軽減効果量0.8以上と大きな効果示し、未変性II型コラーゲンでは偽薬との有意な差は示すがその大きさ小さい。 2005年には、京都府立大教授佐藤健司らの研究グループは、食べたコラーゲン体内で働くメカニズム発見した(#消化、吸収)。分子量30個であるコラーゲン加水分解したものがコラーゲンペプチドで、分子量数百以上からとなる。2012年まで研究確認されていることはコラーゲンペプチド線維芽細胞増やすことで、間接的にコラーゲンヒアルロン酸エラスチン産生促しているということである。国立健康・栄養研究所2012年には、コラーゲン食べて分子量大きいため吸収のためにアミノ酸ペプチド分解されるとし、分子量500などの低分子コラーゲンでも、再びコラーゲン合成の利用使われるかや、「美肌」「関節」に期待する効果が出るかどうか現時点での科学的知見では「分からない」との見解示した2019年システマティック・レビューでは飲むコラーゲン使ったRCT11研究見つかり、乾癬褥瘡老化含めて将来大規模な研究向けて有望な結果出ており、2.5-10グラム、4週間から24週間多様な使用条件弾力性水分コラーゲン密度増加一般に安全で副作用はなかった。低分子コラーゲンペプチド使った64名での2018年RCTでは、3か月後に偽薬よりも水分量、弾力性、しわが改善された。2015年120名のRCTでは、8週間偽薬比較してコラーゲンペプチド5グラムあるいは10グラムでは、しわの減少傾向弾力性改善された。2016年RCTでは、コラーゲンペプチドでもプロリル-ヒドロキシプロリン(Pro-Hyp)とヒドロキシプロリル-グリシンが多い場合に、肌の水分弾力性、しわを改善した2017年RCTでは60人の被験者で、偽薬比較して2か月後に弾力性7.5%の増加質感改善見られた。 2004年には、6週間摂取赤み弾力性、しわが改善されたという研究結果がある。春日井小山 (2004) において、コラーゲン摂取群と対照群の間に皮膚の水分量に有意な差はなかったが角層給水能は上昇しており他の研究グループからも同様の報告があるとしている。 春日井小山 (2004) において、骨粗しょう症関連として踵の骨密度骨代謝マーカー(骨型アルカリファスファターゼ、オステオカルシン血中Ca、ピリジノリン、デオキシピリジノリン) の測定が行われたが、コラーゲン摂取群と対照群のこれら測定値の間に有意な差は認められないとされた。 コラーゲン配合した化粧品数多く販売されている。コラーゲン保湿効果が高いタンパク質であり、コラーゲン分子は3残基ごとに繰り返すグリシン以外の残基がすべて分子表面露出しており周囲多く水分子保持できる皮膚表面塗布することにより、皮膚からの水分蒸発抑えるという肌の表皮層に対す保湿効果期待できるそのままの形で皮下吸収利用されることは考えにくい。 1950年代からゼラチン爪の健康有効だ知られていたが、コラーゲンでは報告がないためRCT実施され毎日コラーゲンペプチドを5グラム摂取し12週間後に爪のセラミドやスフィンゴスチンを増加させ、爪の乾燥防ぎしなやかさを向上させた。1日7グラムゼラチン摂取では爪のもろさが83%の人で改善14グラムゼラチンでは70%の人で10%前後髪が太くなったという研究がある。

※この「美肌効果と関節等への作用について」の解説は、「コラーゲン」の解説の一部です。
「美肌効果と関節等への作用について」を含む「コラーゲン」の記事については、「コラーゲン」の概要を参照ください。

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