終了後の動向
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「NHKデジタル衛星ハイビジョン」の記事における「終了後の動向」の解説
さらにNHKは政府の求めに応じる形で衛星波の削減を計画。この中でデジタル衛星ハイビジョンを2011年頃に廃止し、「デジタルBS1」と「デジタルBS2」をハイビジョン化する方向で検討を進めてきた。一方政府部内などには、NHKの衛星チャンネル数を1つにするべきだという意見もあった。 総務省は2008年(平成20年)2月末、「NHKの衛星放送の保有チャンネル数のあり方に関する研究会」の議論(東洋大学教授松原聡の項目も参照)を受けてNHKの衛星波を2011年(平成23年)以降2チャンネルとする方針を固め同年10月14日に決まった2009年度(平成21年度)から3か年のNHK経営計画でテレビの完全デジタル化に合わせ廃止されることが盛り込まれた。このため2010年度(平成22年度)を「現在のハイビジョン専用チャンネルとしての最終年度」と位置づけ、BS2との連動で文化・芸術・エンターテインメント・人物・自然・紀行といった諸番組で新たな映像技術や演出手法を取り入れた斬新な番組編成を展開しNHK番組たまごなどに代表される実験的な番組編成の強化も図って、前身のアナログハイビジョン試験放送から数えて20年に渡ったハイビジョン専用チャンネルの幕を引くことにしている。またそれまでBS1などと連動して放送したオリンピックの中継もバンクーバーオリンピックでは実施せず、BS1(標準画質)と総合テレビ(ハイビジョン画質)のみで放送されることとなった(2010 FIFAワールドカップは6月15日未明の「日本VSカメルーン」、6月25日の「日本VSデンマーク」、7月12日の決勝戦の3試合の録画中継がBS1と同時放送された)。 当初は地上波のアナログ放送廃止と同時の2011年(平成23年)7月24日までにハイビジョン専門チャンネルでの放送を廃止する方針だったが、衛星放送の完全デジタル化を周知徹底させる方針から2011年(平成23年)3月31日24時(4月1日0時)の放送終了をもってハイビジョン専門チャンネルでの放送を廃止。総務省による手続きを経て2010年(平成22年)12月9日にその後の方針が決定。BS2も廃止され、地上波難視聴対策の役目をセーフティネット放送に移した上で教養・文化主体の新しいハイビジョンチャンネル「NHK BSプレミアム」に再編されることとなった。BShiに割り当てられていた103chは2011年(平成23年)4月以降、BSプレミアムへ引き継がれ、BS2の102chはBS1の臨時チャンネル(2011年10月16日までは臨時チャンネル休止中はテレビによって何も映らないか101chに誘導されていた)となった。また、103chを引き継いだBSプレミアムは開局当初から24時間放送を実施するため、2006年3月の24時間放送廃止以来実質5年ぶりの24時間放送「再開」にもなった。 なお、EPG(電子番組表)では、2011年(平成23年)3月25日0時から3月31日24時(4月1日0時)までは現状の3チャンネル体制での表示を維持しつつ、4月1日以後のBSプレミアムの番組表の掲載を開始。4月1日午前4時からは新しいBS1(101ch)・BSプレミアム(103ch)の番組表を掲載し、BS2(102ch)の番組表のデータは削除された。
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