紀姓滝川氏とは? わかりやすく解説

紀姓滝川氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 07:07 UTC 版)

滝川氏」の記事における「紀姓滝川氏」の解説

紀姓滝川氏は、紀長谷雄の子・致雄(むねお)の11世の孫に当たる近江国一宇野城主・滝川貞勝の子である資清(一勝)が滝城に移り滝川称したことに始まるという。戦国時代には資清の子とされる一益が織田信長重臣として活躍するが、信長天正10年1582年)に本能寺の変没した後は精彩欠き没落した。なお、滝川氏から池田氏婿入りした池田恒利の子・恒興は一益と入れ替わり清洲会議出席、さらに徳川家康政権下で急速に勢力拡大し近世大名として明治まで続いた信長死後滝川氏所領失って没落したが、一益の子孫は旗本大名家家臣として後世家名伝えている。 一益長男一忠豊臣秀吉蟹江城合戦敗戦責任問われ追放処分となり、以後仕官せず浪人として過ごしたが、一忠の子・一積は親類米子藩主・中村一忠仕えた後、本家名代経て別家の1,000石の旗本となった。一積は寛永9年1632年)に妻の実家真田氏便宜図ったとして改易されたが、寛文3年1663年)に一積の嫡子一明300俵で召し出され、再び幕臣となっている。 一益次男一時滝川家家督継いで1万4,000石の大名となり、慶長5年1600年)の関ヶ原の戦いでは家康本隊一員として戦ったが、慶長8年1603年)に早世した。嫡男一乗幼年であったため、1万2,000石を没収されて2,000石の旗本となったが、滝川本家として存続し子孫一乗長男・一俊の系統一乗の四男・一成系統分かれた。 一益三男辰政織田信包小早川秀秋などに仕えた後、姫路藩主・池田輝政仕官し子孫池田家転封により岡山藩となった滝川事件知られる京都大学総長瀧川幸辰辰政の子孫である。 一益四男の知ト斎は鳥取池田家御預けとなり、この知ト斎の三男・十左衛門一路家督継いで鳥取藩主池田光仲召抱えられた。知ト斎の四男・左衛門浪人となったが、寛永15年1638年)に兄・一路の家より分家独立し、ト玄斎一賀と称して鳥取医業をした。このト玄斎一賀が鳥取医家瀧川家初代となる。 一益の従兄弟とも甥とも伝わる滝川益氏(あるいは滝川益重)の次子・慶次郎利益前田利久養子となり、前田氏仕えた。後に出奔し上杉景勝に再仕官しているが、利益の子・正虎は加賀とどまり前田利常仕えている。 また、一益の家老務めた木全忠澄の子・忠征が一益より滝川姓の名乗り許されており、子孫は6,000石を領する尾張藩士として存続している。時成の系統が忠征の跡を継いで尾張藩士となり、法直の婿養子直政系統は2,010余り旗本となった。なお、木全氏の本姓紀氏とされる

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紀姓滝川氏 太字は当主、実線は実子、点線は養子。系図には諸説ある。 紀長谷雄 致雄 忠行 貞雄 雄致 雄頼 貞致 貞行 貞直 貞之 貞仲 左近将監 伊予守 滝川貞勝 貞行 一勝 池田恒利 某 某 高安某 一益 高安範勝 恒興 益重 益氏 某 前田利益 一忠 一時岡山藩士]辰政 知卜斎 [旗本]一積 [旗本一乗 宗次鳥取藩士]一路 一賀 一明俊 一守 一仲 [旗本一成 一宗 (以下略) [医家瀧川家一政 一重 一好 久太郎 一庭 植村泰郡 一積 一徧 一因 一妙 某 一名 水野勝明 高一 一一興 (略) 一通都 一昌 一清 千之丞 福次郎 政吉 定次 豊三郎 幸辰 春雄 ^ 鎌原重俊の子。 ^ 水野勝久の四男。 ^ 杉岡能連三男。 ^ 金森可英の四男。 忠征系滝川氏 太字当主実線実子点線(縦)は養子点線(横)は婚姻関係。 忠征 法直 千松 古保 [尾張藩士]時成 忠尚 小坊 女 浅野忠正旗本直政 直政 征盛 元長 須田資生 八大夫 黒田直基 永保 善成 永貞 和義 元統 春章 和義 元高 一興 元郷 難波田憲堅 元郷 幸之進 元周 元陳 ^ 菅谷政則の次男。 ^ 滝川喜親の子。 ^ 古田重弘の次男

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