神人遺物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 16:14 UTC 版)
神人とは二千年以上前に姿を消した幻の魔法大系とその使い手の事であり、彼らが残した魔法産物は魔法消去されても観測が途切れると自然回復する上、大変高度な特殊能力を持つ。これを神人遺物と呼ぶ。神人は様々な世界にその足跡を残しているが、なぜか《地獄》には特別多くの神人遺物が遺されており、この点でも地獄は重要視されている。 神人の正体は再演大系の唯一魔導師であり、神人遺物は歴史改変によって生じる賢者の石を材料として作成されている。《地獄》に多くの足跡が残っているのは、単純に再演大系が《地獄》で生まれた魔法だからである。 本来魔法は魔法使いあってのものだが、神人遺物は魔法使い無しで魔法を発生させることができる。 賢者の石 正確には神人遺物の材料とされるもの。神人遺物と同じく魔法消去されても自然回復する性質を持つ。 その正体は再演大系の「神」による修正力そのものであり、再演魔法によって生じた時間分岐を合流させ、時間構造の歪みを修正する役割を持つ。神人遺物の自然回復や特殊能力も、この神の力を利用したものである。 厳密には実体を持たないものだが、神の力が無尽であるために魔法消去でも消しきれず、魔法使いのみならず悪鬼からも光背と同じく「白い何か」として実体があるように見える。 門(ゲート) 異世界同士をつなぐ門。異界へ渡る事は高位魔導師以外には不可能であるが、ゲートを利用する事で一般の魔導師でも外の世界と行き来することができる。現在はほとんどのゲートを協会が独占しておりその通行権が彼らの権力基盤のひとつになっている。 なお、地球上のゲートに関しては例外であり、協会が使えるのは東京地下にある物のみと言われている。また、アメリカにあるゲートは神音騎士団が、ヨーロッパにあるものは「連合」が管理をしている。 剣(スパーダ) その名の通り剣である。王子護がどこかから見つけて来た物。神人が残した剣は数が多く特殊能力を持つ物もあるが、それがオマケであるかのようにどれもがただひたすら頑丈な事が特徴。未来から操られ続けた神人たちが、未来への復讐のために生みだしたものらしい。 仁が渡されたものは形状変化以外に特殊能力は無い。通常は約八十センチ位の鉄の棒のように見えるが、悪鬼に観測される事で刃渡り一メートル近い本体を現す。 実は未来に降臨する再演大系の神に対抗するために神人たちが用意した仕掛けのひとつで、「最後の魔法使い」によって増幅器に対抗する刺客が最も適した武器を手にすることができるように仕組まれていたもの。「神人遺物には剣型が多い」「ひたすら頑丈」という特徴はこのためのものである。仁の手に渡ったものも神人たちの手引きによるもので、真なる悪鬼にしか使いこなすことができず、他の神人遺物と比べても耐久度が高く、増幅器戦に挑む刺客のために用意された正真正銘仁ひとりのための武器だった。 幻影城 再演大系魔法を補助するための舞台装置。内部はありとあらゆるものが水晶でできた巨大な空間になっている。演じる歴史に応じて内装や小道具、配役や魔法現象にいたるまであらゆる状況を再現できるようになっている。このあらゆる状況を再現できるという特性から、バベルの塔とそこに出現した「神の辞書」を再現することもできるため、特に索引型魔法大系の間で争奪の対象となっている。 歴史改編を防ぐ力をもつ賢者の石を材料としているため、未来からの再演干渉をある程度防ぐことができる。かつて最初の再演魔導士が未来からの干渉を緩和するために作成した。だが未来からの干渉を受けたことで彼女は幻影城の鍵を作らされた。 地獄とわずかに外れた「この世のどこでもない場所」に存在しており、再演大系魔導士か、幻影城の鍵を持つ者ならば地獄のどこからでも入れるし、どこにでも出られるが、それ以外の者が出入りすることはできない。
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