社会問題・環境問題に関する作品とその貢献
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「葉祥明」の記事における「社会問題・環境問題に関する作品とその貢献」の解説
「地雷ではなく花をください」シリーズ(リンク:葉祥明の作品一覧#地雷ではなく花をください )1996年開始の、対人地雷について考える絵本シリーズ(葉祥明がボランティア活動として描く)。絵本では異例の、シリーズ65万部突破。 本シリーズは、難民支援NGO「AAR Japan」と共同で作成され、純益はAARを通じて地雷・不発弾除去活動に利用される。このシリーズにより、これまでにカンボジア・アフガニスタンなど世界各地の約2,652平方メートル(東京ドーム567個分)の土地の安全確保と、100万を超える人々に地雷や不発弾を回避する教育活動ができ、活動は今なお継続中という。 葉祥明が描く本シリーズの主人公、うさぎのサニーちゃんのイラストは、AARのチャリティーグッズ、チャリティーチョコレート(六花亭)にも使用されている。参考:AAR「地雷ではなく花をください」 「サニーちゃんライフマスターカード」(サニーちゃんデザインのクレジットカード、2006年開始)では、入会時に寄付が行われるほか、カードの利用代金の一部がカード会社から自動的に寄付される(利用者の負担なし)。 ぼくのあおいほし(リンク:葉祥明の作品一覧#ぼくのあおいほし)1989年出版、1986年のチェルノブイリ原発事故にショックを受け、原発によって死滅する地球を描いた絵本。葉祥明の、「もし、今(チェルノブイリ事故発生時)星の王子さまが地球上にいたら、どう思うんだろう?」という発想から生まれた本だという。 森のささやき(リンク:葉祥明の作品一覧#森のささやき ) 1990/8月出版の絵本。無垢な心を持った少年が森からのささやきを聞く…。世代を越えた植林活動の必要性を子供たちに向けてわかりやすく説明した本。この絵本はカンボジアの小学校、孤児院、NGOの移動図書館に寄贈された。この絵本の収益と著者印税の一部は、環境保護団体を通じて植林事業に役立てられる。本書は1冊売れると売上金の一部が30本の木の苗に変わり、毎年インドネシアに送られるという。 ゴンダールのやさしい光(リンク:葉祥明の作品一覧#ゴンダールのやさしい光 )2001/10/23出版の絵本。アフリカ・エチオピアで食糧配布ボランティアに参加した青年のエピソードを描く。貧困と飢餓に苦しむ子供たちにわたしたちは何ができるのか?全国図書館協議会選定絵本。 本書の収益の一部は国際NGO・日本国際飢餓対策機構の活動を通じて、世界の飢餓をなくすために使われる。 美しい朝に(リンク:葉祥明の作品一覧#美しい朝に ) 2011/8/10出版の絵本。2011年3月の福島第一原子力発電所の事故を受けて出版された。原画はチェルノブイリ原子力発電所の事故を受けて出版の25年前に描かれたものであったが、福島原発事故後、その絵に福島原子力発電所の建屋そっくりの黒い建物が描かれていることに気づき驚かされ、それを出版社に見せたところ、出版することになったという。 パヤタスに降る星(リンク:葉祥明の作品一覧#パヤタスに降る星 ) 2016/2/14出版の絵本(文章:山口千恵子、絵:葉祥明)。フィリピン・パヤタスのごみ山で、劣悪な環境でも笑顔で夢を語り懸命に生きる子供達の姿を描く。この本の収益の一部は、SYD(公益財団法人修養団)を通じて、世界のストリートチルドレンをはじめとする、貧困の中で暮らす子供のために使われる。 ※パヤタスについては、2002/3月の前作「神の子たち―パヤタスに吹く風」(中央法規出版、パヤタスに住む人々を描いて世界的な評価を得た四ノ宮浩監督のドキュメンタリー映画「神の子たち」の絵本化)でも取り上げている。 サニーちゃんシリアへ行く(リンク:葉祥明の作品一覧#サニーちゃん、シリアへ行く ) 2016/8/5出版の絵本。「地雷ではなく花をください」シリーズの中の1冊。AAR(難民を助ける会)理事長の長有紀枝がトルコで出会ったシリア難民の子どもたちをモデルに執筆(絵:葉祥明)。絵本の純益は、国内外で避難生活をおくるシリアの人々の食糧支援や教育支援などに使用される。 実験犬シロのねがい(リンク:葉祥明の作品一覧#実験犬シロのねがい)2001/3/9初版の動物愛護に関する絵本。捨てられ、動物実験の対象とされた白い犬のシロは、手当てもされず、死を待つばかりだった…。動物実験の対象となる不幸な犬たちと、そうした犬たちを救い続ける人々の実話を描く。
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