研究史と分類
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"イスキロサウルス"は1868年に記載された部分的な上腕骨(BMNH R41626)に基づいている。ジョン・ハルク(en)は1869年に簡単な記載を行い 、1874年に命名した。この属名は1869年に既にエドワード・ドリンカー・コープにより先取されたものであった。 ヨーロッパのジュラ紀後期から白亜紀前期にかけて生息した他の竜脚類同様、ペロロサウルスとオルニトプシスの分類に関する紛糾に巻き込まれ、オルニトプシスの一種であるO. manseliとされたり、ペロロサウルス一種としてP. manseliとされたりもした。 アップチャーチらは2004年の総説の中で"イスキロサウルス"を類縁関係の不明な疑わしい竜脚類のリストに上げている。規則面では"イスキロサウルス"には新しい属名が必要であるが、ばらばらになってしまっているジュラ紀から白亜紀にかけてのヨーロッパの竜脚類の分類を行うには、より良い化石資料の発見が望まれる。
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リチャード・オーウェンはブラッドフォード・オン・エイボン近郊で発見した一つの歯(現在は失われてしまっている)に対して命名したが、その時点では種小名を命名せず、数年後に種小名を命名した。 数十年内に、オーウェンは考えを変え、この属名が自身が命名し、よく知られた竜脚類の属であるケティオサウルスのシノニムの可能性があると考えるようになった。1890年、リチャード・ライデッカー(en)はこの考えを間接的な方法で公式化した。オックスフォードシャーで発見された歯に基づくカルディオドンとCetiosaurus oxoniensisの骨格を関連付けてこれをC. oxoniensisのものとした。さらにグロスタシャー、サイレンセスター近郊のグレートオーライト(en)で発見された第2の歯の化石(BMNH R1527)をこれに加えた。さらに一般的にカルディオドンはケティオサウルス属とみなされるようになるが、種としては分離されることもあった。 2003年、ポール・アップチャーチおよびジョン・マーティンはケティオサウルスを見直し、C. oxoniensisの歯と骨格を同じ種とする証拠はほとんどなく、"C. oxoniensis"の歯とカルディオドンの歯は異なっている(カルディオドンの歯は舌に面する側に凸である)ことを発見した。つまりカルディオドンが独自の属であることを支持した。Upchurch et al. (2004)ではこの評価を改めて主張し、さらに固有派生形質は見つからなかったものの、これらは真竜脚類であるとした 。さらに近年、Royo-Torres et al. (2006)でのトゥリアサウルスの記載において、カルディオドンがこの大型竜脚類と近縁である可能性が指摘された。
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1852年、地質学者トーマス・ライト(en)はワイト島のブリックストン近郊のウィールデン・クレイで発見された大型爬虫類の歯を報告した。ライトはこれらの発見物を複数の専門家に見せた。このメンバーにはリチャード・オーウェン、デビッド・フォーブス(en)、ジョージ・ロバート・ウォーターハウス、サミュエル・ピックワース・ウッドワード(en)らの他、ギデオン・マンテルが含まれる。このうちマンテルのみが恐竜のヒラエオサウルスの歯に似ているという有用な指摘をした。しかし、ライトはこれを信用せず、この歯は形態面から見て未知の大型肉食爬虫類のものであると結論した。 ライトはまたこの化石に対する見解をフランスの古生物学者ポール・ジェルヴェ(en)にも尋ねた。1852年、ジェルヴェはこの歯に基づいてタイプ種Oplosaurus armatus を命名した。属名は一般的にはギリシャ語で装甲を意味するhoplon(όπλον)から派生し「装甲したトカゲ」として読み取られる。実際にはオプロサウルスには装甲は知られておらず、よく言われてきた話ではこの奇妙な名前の選択はジェルヴェがマンテルの助言によりこの保存状態のよい歯(ホロタイプ BMNH R964)の持ち主がヒラエオサウルスのような装甲した恐竜であるという誤った信念に基づいて命名したものだとされている。しかしベン・クルーザーによる最近の研究ではジェルヴェはこの歯をヒラエオサウルスではなくモササウルスと比較しており、この名前は「装甲したトカゲ」ではなく、むしろ肉食動物の武器という意味で命名したようだ。hoplon には「武器」という意味もある(この場合種小名のarmatusも冗長であるが、ラテン語で「武装した」という意味になる)。 リチャード・ライデッカーは1888年、同じくワイト島で発見された上顎骨と付随する歯(BMNH R751)についてもオプロサウルスのものであると示唆した。しかし、この意見には確証が無い。ライデッカーはまた修正したつづりである"Hoplosaurus"を使用したが、元のつづりである Oplosaurusの方が優先される。 歯の大きさは全長が85 mm、上部のへら状の部分の長さは52 mmでブラキオサウルスのものに匹敵する。先端はとがり、頬側から舌側に向かってやや押しつぶされていて、舌側の面が凸状で切子面がある。この形状はどことなくブラキオサウルスの歯に似ており、この属がかつてブラキオサウルス科とされた理由である。それ以前にはフリードリヒ・フォン・ヒューネの1909年の意見により典型的にペロロサウルスとされていた。ペロロサウルスは歯を含まない部分的な化石に基づいており、この歯との同一性を証明することは不可能であるにもかかわらずである(オプロサウルスとウィールデン( en)の一般的な竜脚類に対する良質の総評である Naish and Martill (2001)を参照;ここ では非公式の現時点までの作業の結果が述べられている。)。 ペロロサウルスのホロタイプの化石はあまりにも乏しく、歯を含んでいない。そのため最近はオプロサウルスは潜在的に、正当だが情報の少ない属として見直されている。ウィールデンの竜脚類に詳しいイギリスの古生物学者ダレン・ナイシュ(en)は非公式に この属がトゥリアサウリア(en)に属すと示唆している。一方で、ある論文の共著者はカマラサウルス科であると結論している。いずれの場合にせよ、この属はより一般的にマクロナリアに属している可能性が高いようだ。
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