相撲実況とは? わかりやすく解説

相撲実況

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 04:34 UTC 版)

山本照」の記事における「相撲実況」の解説

NHK入局前の記者時代について、「当時力士は全く話をしてくれず、取材には大変苦労した」と回想している。しかしその記者歴を活かして力士との交際深めアナウンサー時代には放送中に力士性格や生活ぶりを紹介して評判になったNHK迎えられ当時相撲放送ラジオ中継開始1928年1月以来実況アナウンサーである松内則三独壇場であったが、松内同年11月第10回夏季オリンピックロサンゼルス大会中継後に日本国際連盟脱退に関する取材という大仕事入ったため、翌1933年1月春場所実況するアナウンサーがいなくなってしまった。NHK國民新聞は、本場所中に正面桟敷席隣り合わせ仕事をしていたこともあり、その意味NHK実況にとっても身近でかつ、相撲に詳しい山本に白羽の矢立ったのである少年時代から相撲知識蓄えており決まり手知識にも自信はあったものの、アナウンス訓練等は一切経験しないままであったため「書くこと」と「喋ること」の違い戸惑い苦労したと、後に回想している。しかしこの場所、春秋園事件からの帰参で別番付扱いいわゆる別席」)で全勝優勝果たした男女ノ川登三を「無冠の帝王」と称するなど、表現の巧さを発揮した。 同じアナウンサーの中で、美辞麗句並べ松内則三や、理路整然とした実況河西三省比べ記者からの転身のためアナウンス能力拙劣三河訛りありながらも独特の味と親しみやすさを持っていた山本を、東京放送局演芸課長であった久保田万太郎は「悪文魅力」と評したことがある力士比べて地味な行司呼出役割などもアナウンス織り込んでいた。また、大相撲力士のみならず行司呼出三者成り立つものであるから、行司呼出が声を発しているときにアナウンサーは声を挟むべきではない、と説いていた。 和田信賢志村正順といった後輩アナウンサーへ指導ぶりも熱心で、口で説明するだけではなく、自ら上半身になって廻しをつけ、実際に組ませながら相撲の決まり手立合い駆け引き事細かに説明したまた、アナウンス重点を単に勝ち力士に置くのではなく相手力士がどんな体勢負けたのかもきちんと説明せよ、と指導した相撲界未来について、ごっつあん体質脱却していっそうの近代化進めないと、若貴時代終わったあとは人気低落して再び苦難時期迎えるのではないか、と警鐘鳴らしていた。このことは1990年代後半以降、若貴ブームの終焉による人気低下時津風部屋力士暴行死事件大相撲野球賭博問題大相撲八百長問題などの形で立証されることになった

※この「相撲実況」の解説は、「山本照」の解説の一部です。
「相撲実況」を含む「山本照」の記事については、「山本照」の概要を参照ください。

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