別席
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:06 UTC 版)
天理教において救済手段として教えられる「さづけ」(さづけの理)を拝戴する席を「本席」というのに対し、拝載する前に、教会本部の取次人より、親神の話をきくために別に設けられた席という意味から「別席」と呼称されている。「さづけ」は教祖存命の時期から、信者たちに渡されており、教祖死去後は、本席の飯降伊蔵から「さづけ」が渡されている。現在では「別席順序」に基づき、「別席制度」として運用されている。満17歳以上で別席を運びたいものであれば、あらかじめ申し込めば誰でも聴講することが出来る。聴講の内容は教祖・みきの生涯と教理を端的に示した「別席台本」が読まれる。9度聴講すると「満席」となり、願い出た人に対して「さづけの理」を拝戴することができ、「さづけ」が実行できるようになるとされ、「ようぼく」として認められる。また理を拝頂する際、本部教祖殿において真柱より「おかきさげ」と呼ばれる御神言が書かれた書状が渡される。これはさづけを運ぶ際に守るべきものとして親神が本席を通して指図した神言の要約であり、「ようぼく」が信仰上において守るべき指針や心構えなどが記されている。現在は、「おやさとやかた」の東棟が別席を取り次ぐ、別席場として使用されている。
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