相撲指導者・教育者として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 09:11 UTC 版)
「石浦外喜義」の記事における「相撲指導者・教育者として」の解説
石浦は埼玉栄高校や明治大学中野高校と張り合うことは中央に殴り込みをかけているようなものと認識しており、それを石浦は「雑草魂」と呼んでいる。 指導者としては「四股やすり足を嫌というほど繰り返すなど、基本の稽古でくたくたになる。その上で体が要求するまま、食べたいだけ食べれば、当然ながら眠くなります。眠くなったら眠りたいだけ眠る。こんな健康的な生活はありません」と力士たちにアドバイスしている。逆に稽古をせずに夜食を食べることは駄目だといっている。菓子やジュースは鳥取城北相撲部では禁止しており、既成の食品は部員にほとんど与えない。栄養士に寮のちゃんこを見せたところ「根菜類やキノコ類がたくさん入ってるため目一杯食べても大丈夫」「白米を五分づきにして麦を混ぜているのも合格点」とお墨付きを受けた。 自身は相撲選手時代、辛いという理由で食事稽古を怠ることがあったが、その反省を生かして教え子に対しては食事稽古をきちんと行うように指導している。 石浦は鳥取城北相撲部について、大相撲力士を送り出すためにあるのではなく、あくまでほかの部活動と同じく若者教育の一環として存在すると捉えている。希望者は全員相撲部に入部させ、モンゴル人部員も力士として通用するかどうかという観点で勧誘したことはないと明かしている。 指導者として部員達に唱えさせていることは「しょげない」「おごらない」「あきらめない」の3つである。自らを追い込む稽古を部員がするように、石浦は「もういいのか」と声を掛け「いいえ、やります」というように仕向ける。 モンゴル人留学生は親思いでありハングリー精神を持っていることから、日本の生徒に良い影響を与えると考えている。一方、モンゴル人留学生の中には、相撲さえ強ければよいという考えの持ち主もいるといい、その辺は日本人の生徒を見習うべきであるとしている。 学生の本分は勉強であるという考えから、朝食抜きの稽古は授業のない土日に限定している。実際のところ、朝練を行わないで普通に朝食を食べさせることにより、授業に遅刻しない、勉強に集中できる、余方としての生活習慣を身に着けられるというメリットがある。生徒からは「先生に殺される」と恐れられるほどの厳しさではあるが、あくまで相撲一辺倒の生活を送らせない方針である。土日も稽古は朝9時からであり、12時ごろに食事をさせて、午後は自由時間。日曜日の昼は稽古後にちゃんこを食べた後、夜は自由に外食してもよいことにしている。相撲部では日曜日の外食代は1000円までと決めているが、部員達の行きつけの店では店側の配慮もあって1000円では通常食べられないような山盛りの量が出される。
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