現在のエゴズ隊とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 現在のエゴズ隊の意味・解説 

現在のエゴズ隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/03 14:01 UTC 版)

エゴズ (イスラエル国防軍)」の記事における「現在のエゴズ隊」の解説

1970年代半ば以降レバノン南部拠点移したPLOメンバーによる、イスラエル北部都市対す越境テロ攻撃増加した。これを受けてイスラエル軍1978年にはリタニ川以南地域対す限定的な侵攻作戦 (リタニ作戦英語版))を行い1982年には更に大規模なレバノンへの侵攻作戦 (ガリラヤの平和作戦英語版))を実施してレバノン南部地域軍事的に占領しPLOチュニジア追い出す事に成功したイスラエル軍レバノン南部にセキュリティーゾーンと呼ばれる緩衝地帯構築し、親イスラエル民兵組織である南レバノン軍やゴラニ旅団偵察部隊にこの地域防備を担わせ、1985年には大半地上軍部隊引き揚げさせた。一方この地域では、PLO代わりイランホメイニ師により送り込まれヒズボラ勢力増していた。 イスラエル軍主力部隊退却しばらくの間は、状況イスラエル軍にとって有利だったヒズボラレバノンの親シリアゲリラ組織充分に訓練されておらず、衝突起こってイスラエル軍部隊は彼らを抑える事が可能であった。しかし次第ヒズボラゲリラ戦術高度化し、また元々地の利が彼らの側にあったこともあり、イスラエル側は彼等との衝突死傷者を出すようになっていった。 こういった状況を受け、この地域での対ゲリラ戦専門に行う部隊として1995年に現在のエゴズ隊が北部軍ゴラニ旅団指揮下に再度編成された。戦力化早めるため、既に特殊部隊として活動していた第35"ツァンハニム"空挺旅団偵察大隊である第5135特殊空挺大隊隷下偵察中隊"パルサー・ツァンハニム"の1個小隊母体として、サイェレット・マトカルやゴラニ旅団偵察中隊"パルサー・ゴラニ"の予備役隊員らを加えて拡張する形で編成されており、また編成時の指揮官となったエレツ・ザッカーマンはイスラエル海軍精鋭特殊部隊"シャイェテット・13"のベテラン隊員であり指揮官務めたこともある人物であった。この結果、エゴズ隊の基本的な戦術シャイェテット・13のそれを規範したものとなった。ザッカーマンはエゴズ隊をレバノン南部地域における対ヒズボラ/対ゲリラ戦特化した部隊仕立て上げた。また初期のエゴズ隊には対ゲリラ作戦支援するため、軍用犬運用するオケッツ隊(英語版)からも要員派遣されていた。 2000年イスラエル軍レバノン南部からの撤退決めると、エゴズの主任務であるヒズボラとの対ゲリラ戦必要性大幅に減少する事となった。1994年イスラエル軍ガザ地区から撤退した後、ガザ地区での情報収集浸透活動(ミスタアラビム(英語版))を主任務としていたシムション隊(英語版)が解隊されたのと同様に、エゴズについても解隊検討された。しかしながらイスラエル国内ヨルダン川西岸地区ガザ地区での低強度紛争対テロ作戦必要性増してきていたため、エゴズ隊の主任務をこちらに転換させる方針が採られる事となった。というのもイスラエル国内活動するPLOPFLP戦闘員は、レバノン南部におけるヒズボラ戦術参考としてイスラエル対す攻撃行っていたため、いわばイスラエル国内が"レバノン南部化"してきており、エゴズの培ってきた対ゲリラ戦経験技術が、国内での対テロ作戦にも有効であると考えられたためであった。 エゴズはこの後2006年レバノン侵攻2014年のプロテクティブ・エッジ作戦にも投入され戦果挙げた2015年イスラエル陸軍いくつかの特殊部隊統合運用する組織として、中央軍98空挺師団指揮下に第89"オズ"旅団新編される事となり、長距離偵察活動専門とするマグラン(英語版)、ヨルダン川西岸地区でのミスタアラビム(英語版作戦従事するドゥヴデヴァン(英語版)、砂漠地域での哨戒偵察活動特化したリモン英語版と共に、エゴズもオズ旅団指揮となった

※この「現在のエゴズ隊」の解説は、「エゴズ (イスラエル国防軍)」の解説の一部です。
「現在のエゴズ隊」を含む「エゴズ (イスラエル国防軍)」の記事については、「エゴズ (イスラエル国防軍)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「現在のエゴズ隊」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「現在のエゴズ隊」の関連用語

現在のエゴズ隊のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



現在のエゴズ隊のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのエゴズ (イスラエル国防軍) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS