独仏休戦前のフランス海軍から参加したもの
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戦艦 クールベ:ポーツマスで防空砲台兼宿泊艦として使われた後、ノルマンディー上陸作戦の際、マルベリー人工港の防波堤として沈められた。 パリ:1940年、クールベと共にイギリス本土へ脱出。その後プリマスで1945年まで亡命ポーランド海軍の宿泊艦として使われた。 ロレーヌ:1940年、アレキサンドリアへ脱出。1944年以降、地中海および大西洋沿岸で火力支援任務に従事。 リシュリュー:未成状態でダカールへ脱出、自由フランス海軍と交戦もしたが、1942年末に合流。1943年にアメリカで改装を受け、対日戦にも従事。(同じく1940年、未成状態でカサブランカに脱出したジャン・バールは1949年まで「戦艦」として竣工していない) 空母 ベアルン:1940年から1943年までマルティニークで立往生していた。その後アメリカで飛行甲板を短縮する改装を受け、航空機輸送艦として使われた。 重巡 デュケーヌ、トゥールヴィル、シュフラン:大戦中を通し、戦艦ロレーヌと共に行動。 軽巡 デュゲイ・トルーアン:上の重巡3隻と同様。本艦に限らず自由フランスの大型艦は、1943年以降アメリカで対空火器増備等の改装を受けている模様。 ジャンヌ・ダルク、エミール・ベルタン:ベアルンの護衛に従事していたが、合流後の1943年9月、コルシカ島奪還に参加。以後も地中海沿岸で従軍。 グロアール、モンカルム、ジョルジュ・レイグ:リシュリューと同じく1942年に合流。モンカルムとレイグはノルマンディーでオマハ海岸を砲撃した。 駆逐艦 レオパール:1940年、ポーツマスへ脱出。1943年5月27日、トブルク沿岸で座礁全損。 ティーグル:1942年11月、トゥーロンで自沈。しかしイタリア軍に浮揚修理され、1943年10月、イタリア降伏によって自由フランスに返還された。 ル・ファンタスク、ル・テリブル、ル・マラン:1940年、プリマスへ脱出。その後は大西洋と地中海で終戦まで従軍。比較的武運に恵まれた姉妹である。 ル・トリヨンファン:同級3隻と共に脱出したが、1941年以降1隻だけ英東洋艦隊に属し、終戦まで太平洋で運用された。 ウーラガン:1940年7月~41年4月の間自由ポーランド海軍に転籍。なお姉妹艦ミストラルはイギリス軍に接収され、プリマスで練習艦として使われた。 トロンブ:1942年11月、トゥーロンで自沈。その後はティーグルとほぼ同じ。 ラルション、ル・フォルテュネ、バスク、フォルバン:1942年11月、北アフリカにて連合国軍の攻撃(トーチ作戦)を生き残り合流。 潜水艦シュルクーフ:1940年、脱出先のイギリスで自由フランスに参加。しかし1942年2月18日、メキシコ湾で米商船と衝突事故を起こし沈没。 ミネルブ、ジュノン、リュビ、スファクス:1940年、イギリスへ脱出。スファクスは同年12月戦没。リュビは終戦まで機雷敷設任務で活躍した。 マルスアン、ル・グロリュー、カサビアンカ:1942年11月、ドイツ軍に占領されたトゥーロンから北アフリカまで脱出できた数少ない艦である。 ル・セントール、アンティオプ、オルフェ、アマゾーヌ、アレテューズ、アタランテ、ラ・シュルターヌ:トーチ作戦時北アフリカ在泊。その後合流。 オリオン、オンディーヌ:1940年、イギリスに脱出。しかし2隻とも、1943年までに部品取りのために解体された。 通報艦 サヴォルニャン・ド・ブラザ:1940年ポーツマスへ脱出。ダカール沖海戦に参加し、1940年11月にはガボンで姉妹艦ブーゲンヴィルを撃沈した。 デュモン・デュルヴィル、ラ・グランディエール:1942年、北アフリカにてトーチ作戦の後、合流。 エラン、コマンダン・デュボック、コマンダン・ドミネ、ラ・カプリシューズ、ラ・モキューズ シャモア、アナミト・ガゼル、シェヴルイユ、ラ・ヴードゥズ、コマンダン・ボリ、コマンダン・ドラージュ :エランは1941年6月から44年末まで中立国トルコに抑留。その他は1940年より参加。ヴードゥズ以下のシャモア級3隻はトーチ作戦以降の合流。 アラ、アミアン、ベルフォール:前大戦期の旧式艦は、脱出先のイギリスで宿泊艦として使われた。 特設巡洋艦 ケルシィ:1941年以降、段階的に武装を減らし輸送船として運用。1944年、ドイツから奪回したトゥーロンに入港した最初のフランス艦。
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