狆の起源とは? わかりやすく解説

狆の起源

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 04:04 UTC 版)

」の記事における「狆の起源」の解説

この項目には、一部コンピュータ閲覧ソフト表示できない文字含まれています(詳細)。 祖先は、中国から朝鮮経て日本渡ったチベット小型犬と見られる詳しくわからないが、おそらくチベタン・スパニエル系統の短吻犬種鼻のつまった)であり、ペキニーズとも血統的つながりがあると考えられる『続日本紀』には、「天平四年、聖武天皇御代、夏五月新羅より蜀一頭献上した」とある。天平4年奈良時代西暦では732年だが、このときに朝鮮新羅時代377年 - 935年)から日本宮廷に、蜀、すなわち蜀(現在の中国四川省)の贈られたという記録である。これが関連する最古の記録である。 現在では、すべての短吻種(たんふんしゅ)祖先チベット原産である事が知られているがこの時はおそらく、この奇妙な小型犬原産地は、西方奥地山岳高原地帯というだけで、はっきりとは知られていなかったのだろう。 なお、『日本書紀』には、天武天皇の章に、672年新羅から「駱駝、馬、」などの動物贈られたという記載がある。この「」が短吻犬種であったとすれば歴史はさらに遡ることになる。 次いで日本紀略』には、「天長元年824年四月越前の国渤海国から契丹の蜀二頭来貢」とある。『類聚国史』では、この件を「天長元年四月丙申契丹ニ口、㹻子ニ口在前進之」としており、この「㹻子」(小型犬)も祖先であろうと言われる天武ないし天平期からこのころまでの前後100年余の間に、「蜀」と呼ばれた短吻種何度渡来したちなみに狛犬」は「高麗犬」であり、朝鮮半島経由して伝わったものだからという説も存在するが、朝鮮半島にもモデルとなるような架空霊獣はあるものの、姿が異なるものであり、そこに同一性求めるのは少し難しいと考えられている。また、文献によっては、日本から中国(唐時代618年 - 910年並びに朝鮮渤海時代698年 - 926年)に派遣され使者が、直接日本持ち帰ったとも記されているという。 しかし実際には、これらの現在の先祖とは考えにくく、シーボルト記述によると、戦国時代から江戸時代にかけて、北京ペキニーズ)がポルトガル人によってマカオから導入され現在の改良されたという。いずれにしても室町時代以降入ってきた短吻南蛮貿易もたらされ小型犬基礎となった思われる。承寛襍録には江戸時代1735年享保20年)に清国から輸入され記録がある。 祖先は、当初から日本唯一の愛玩犬種として改良繁殖された。つまり、日本最古改良でもある。とは言うものの現在の容姿改良固定され個体を以てとされたのは明治期になってからである。シーボルト持ち出したちんの剥製残っているが日本テリアに近い容貌である。つまり小型犬であれば呼ばれていたことを物語る。

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