炎魔六将軍
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炎魔神の中でも最強を誇る6神。いずれも人間界で力ある存在として崇められてきた者達だが、現在はヴァグーラ直属の将軍としてナーガスに襲いかかる。その炎の神力は沼を一瞬で干上がらせ、大地を溶かすことができるほど。しかしヴァグーラは彼ら6神が束になってかかってもかなわないという。 ネルガル 水界残党狩りの指揮を執っていた、炎魔六将軍の1神。古代メソポタミア風の被り物のようなパーツのある巨人の姿をしている。 水界残党を追いつめ、ヴァグーラの勅命により自らオアンネス親子の生命を奪いに現れる。その際、ディーナは取り逃がしたものの、オアンネスを殺害している。 最終決戦ではヴァグーラ城を打って出、かつて取り逃がしたディーナを認めて恨み言を叩きつけるが、最期はディーナに父の仇として討ち取られる。 人間界ではバビロニアで太陽神にして冥界神、火星の守護神たるネルガルとして崇められていた。 ウエウエテオトル 水界反乱軍と接触したナーガスを討伐するべく、ヴァグーラの勅命で水界に現れた、炎魔六将軍の1神で最古参。長いこと隠居していたため、世事に疎く、ナーガスのことを知らなかった。かつての水界侵略にも参加していない。いざ戦うとなると味方すら平気で巻き込む残忍さを見せる。 頭にコブラのような巨大な口のあるパーツを乗せた、ひなびた老人の姿をしている。頭の中には、地球の生命の素となった原初の火を備え、その力でかつて活躍した炎魔神を蘇らせ、エネルギーが尽きない限り無尽蔵に増える「千の軍団」として操る。 水界反乱軍の本拠地を壊滅させ大きな打撃を与えるが、頼りきっていた原初の火を頭もろともに切り離されて狼狽のうちにナーガスに斬り捨てられた。 人間界ではアステカで知恵者にして火の神ウエウエテオトルとして崇められ、頭に香炉を乗せた神として認識されていたようである。5巻でのみ「ウェウェテオトル」となっている。使用技千の軍団 焦熱結界 ヴァルカン 炎魔神と地魔神のハーフで、マグマの王と呼ばれる。そのふたつ名のとおり、地を割りマグマを操る。スルトの「軍団相手には役に立つが個人相手には大雑把」という言に憤っていたが、実際、ひとりずつちまちま潰していく戦い方は性に合わないようである。 全身が岩塊と溶岩が寄り集まった爬虫類か、火山そのものが形をとったガマガエルのような巨体を持つ。ウエウエテオトルほどではないが年寄りらしい。 竜輝たちの「大いなる力」獲得阻止のためヴァグーラにスルト、アグニと共に召喚されるが、特にスルトと折り合いが悪く単独で竜宮城に攻撃を仕掛け、乙姫の奥の手「海竜砲」で撃破された。 人間界ではローマ帝国で火の神ウルカヌスとして崇められていた。使用技マグマ スルト ウザテースの「大いなる力」を探索するナーガス達の前に立ちはだかった、六将軍の1神。ヴァイキングの兜飾りのような雄々しい角を持つ、逞しい巨人の姿をしている。必殺技「炎の剣」は六将軍最強の破壊力を誇り、ナーガスのハイドラシュレッダーすら容易くはじき返す。 ナーガスに危険を承知で「大いなる力」を使わざるを得ない状況に追い込んだものの、暴走する巨神と化したナーガスに鎧袖一触されてしまった。 人間界では古代北欧に伝わる巨人族の長で、最終戦争ラグナロクを経た後も生き残り世界に炎を放って一度滅ぼす炎の巨人スルトとして恐れられていた。使用技炎の剣 アグニ 本名、アグニ・ヴァイシュバーナラ。額に「第三の眼」のような器官を持ち、炎のように逆立つ髪を持った巨人の姿をしている。「六将軍の目」というふたつ名は、他者を圧倒する情報収集能力を持つためである。 「大いなる力」を、ヴァグーラ台頭以前より狙っていたが……。 人間界ではインド神話にて世界守護神たる火の神アグニとして、天地の至る所に存在する者として崇められていた。 フェニックス 炎魔六将軍最後の1神。全身に炎をまとった巨鳥の姿をしている。魔精界一の再生力を持ち、身体に風穴が開いた程度では死なない上、粉微塵になっても炎の欠片が一片でも残っていれば、いつか復活するという。 ヴァグーラ城にナーガスを先頭に反乱軍(レコンキスタ)が侵攻する最終決戦でようやくの登場となったが、そのままナーガスの一撃で退場となった。 人間界では不死鳥フェニックスとして、キリスト教の不死のシンボルとなったり、ソロモン王に従えられた魔神として伝えられたりした。その由来は古代エジプト神話の霊鳥ベンヌにまで遡るという。使用技熱羽豪嵐
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