灯台補給船そうやとは? わかりやすく解説

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灯台補給船そうや(LL-01)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 09:30 UTC 版)

宗谷 (船)」の記事における「灯台補給船そうや(LL-01)」の解説

1948年昭和23年11月引揚任務終了後宗谷丸商船風に外見改め真岡-函館間の輸送業務従事していた。1949年昭和24年8月1日宗谷GHQより正式に帰還業務解かれた。8月13日来訪した海上保安庁係官福井静夫により調査され宗谷丸使用可能と判断された。当初海上保安庁宗谷丸水路測量船として使用する予定だった。しかし、民間からチャーターし灯台補給船として使用していた第十八日正丸船主から解傭求められ返還するに伴い急遽灯台補給船の代船が必要になり、この宗谷丸候補船の一隻となった候補になったもう一隻当時青函連絡船用いられていた宗谷丸であり、こちらは元々稚泊連絡船砕氷客貨船として設計建造された船で砕氷能力もあったため候補船として適当と考えられていた。だが、GHQ求め設標船としては測量艇のデリック備えた海上保安庁宗谷丸のほうが好都合だったため、最終的にこちらが選出された。このとき同名船2隻を候補したため海上保安庁籍の方の宗谷丸宗谷に再改名することになった11月小樽より東京港竹芝桟橋沖に回航された宗谷は、12月12日付で海上保安庁移籍した。もっとも宗谷海上保安庁発足時から水路測量船としてその保有既定事実的に認められており(昭和23年法律28条号 海上保安庁法38条)選定されるべくして編入であった石川島重工業改装工事着手ソナー撤去売店設置海軍制式水管缶から円管に再び戻される船体は白に塗り替えられ五代目灯台船羅州丸」の号鐘継承した1950年昭和25年4月1日改装終えた宗谷七代目灯台補給船(LL-01)となったこの頃灯台を回る一年間コースは、東京港竹芝桟橋沖を母港として、春は本州一周、夏は宗谷岬など北海道中心、秋は九州本土南西諸島、冬は瀬戸内海島々四国地方巡った1952年昭和27年6月頃、改装されスペリーSO-3水上捜索用レーダー設置SCAJAP番号廃止船名ひらがな表記にした。 灯台補給時代特殊な任務に、奄美群島現金輸送がある。1953年昭和28年12月15日同年第三次補給航海終えて門司港入った宗谷鹿児島港回航命令がでた。アメリカ統治下にあった奄美群島が、1953年12月25日日本返還されることになり、それにともなう約9億円の現金通貨交換業務要員輸送をするため、当時海上保安庁最大の船だった宗谷指名された。12月20日深夜鹿児島発した宗谷21日名瀬入港各島回り12月25日名瀬帰港12月27日には「日本復帰祝賀式典」に出席した国務大臣一行乗せ12月28日鹿児島戻った明けて1954年1月3日、再び名瀬に向かう。各島米軍統治時代軍票回収し通貨交換業務要員乗せる1月9日鹿児島帰還した1950年4月20日-6月6日第一次補給航海実施した宗谷は、南極観測船転用のため灯台補給船を解役されるまでの5年半、この任にあたった宗谷灯台守からは就役直後は「燈台白姫」、晩年は「海のサンタクロース」と呼ばれ親しまれていた。当時大ヒットした映画ビルマの竪琴」、「喜びも悲しみも幾歳月」には灯台補給時代宗谷登場する1955年7月25日-8月27日麻布海洋少年団乗せて日本半周第二次補給航海行った

※この「灯台補給船そうや(LL-01)」の解説は、「宗谷 (船)」の解説の一部です。
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