稚泊連絡船
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稚泊連絡船(ちはくれんらくせん)は、1923年から1945年まで、日本の鉄道省により北海道の稚内と樺太の大泊の間で運航されていた航路(鉄道連絡船)である。
- ^ 樺太庁鉄道事務所・編集発行『樺太の鉄道旅行案内』(1928年)、104頁。荒山正彦監修・解説『シリーズ明治・大正の旅行 第I期 旅行案内書集成』第13巻(北海道旅行案内/樺太の鉄道旅行案内)、ゆまに書房、2014年に収録、614頁。
- ^ 『樺太の鉄道旅行案内』105頁。『シリーズ明治・大正の旅行』第I期615頁。
- ^ 樺太庁鉄道事務所・編集発行『樺太の鉄道旅行案内』(1928年)、103-104頁。荒山正彦監修・解説『シリーズ明治・大正の旅行 第I期 旅行案内書集成』第13巻(北海道旅行案内/樺太の鉄道旅行案内)、ゆまに書房、2014年に収録、613-614頁。
- ^ a b 『写真で見る北海道の鉄道』 上巻 国鉄・JR線 266-267頁
- ^ 『写真で見る北海道の鉄道』 上巻 国鉄・JR線 90-91頁
- ^ a b c d e f g 古川達郎 2001, pp. 85–94, §1.10.6 稚内-大泊連絡(稚泊航路・その1)
- ^ a b c d e f 古川達郎 2001, p. 351, 付表3「主要航路における鉄道連絡船就航期間」
- ^ a b 古川達郎 2008, pp. 52–56, §3.水陸連絡施設の変遷 1.稚泊航路
- ^ http://hs-line.com/ 北海道サハリン航路株式会社
- 1 稚泊連絡船とは
- 2 稚泊連絡船の概要
- 3 水陸連絡設備
- 4 脚注
- 5 外部リンク
稚泊連絡船
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1922年(大正11年)11月1日、当時の宗谷線が浜頓別経由で稚内まで達した。対岸の樺太庁鉄道では、樺太東線が既に大泊から樺太庁所在地の豊原を経てオホーツク海側の栄浜海岸まで達していた。翌1923年(大正12年)5月1日、この両鉄道をつなぐ稚泊連絡船航路が、当時青函航路に所属していた元関釜連絡船 壱岐丸(初代)就航によって開設され、同年6月8日からは同じく元関釜連絡船で、稚泊航路用に砕氷船化工事を施した対馬丸(初代)を本格投入し、壱岐丸はいったん青函航路へ戻った。翌1924年(大正13年)7月28日には、砕氷船化工事施工済みの壱岐丸(初代)を稚泊航路に本格就航させ、砕氷船2隻による、4月~12月は毎日夜行1往復、12月は隔日昼行1往復、1~3月は1ヵ月昼行12往復を運航した。ところが1925年(大正14年)12月17日、対馬丸(初代)が夜間稚内港へ入港の際、吹雪で針路を誤り、稚内港外野寒布岬灯台北西に座礁全損する事故が発生した。このため既に函館で1年以上係船されていた田村丸を入渠整備のうえ、流氷の恐れのない1926年(大正15年)4月16日から11月8日まで稚泊連絡船として運航し、翌1927年(昭和2年)も4月7日から10月21日まで稚泊連絡船として運航し、1日1往復運航を支え、その後再び函館で係船された。稚泊航路にはこの後、1927年(昭和2年)12月8日、対馬丸の代船として建造された本格的砕氷船亜庭丸が就航した。
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稚泊連絡船
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「対馬丸 (連絡船・初代)」の記事における「稚泊連絡船」の解説
1922年(大正11年)11月1日、当時の宗谷線が浜頓別経由で稚内(1939年(昭和14年)2月1日南稚内と改称)まで達した。宗谷海峡を隔てた対岸の樺太庁鉄道は、樺太東線が既に大泊から樺太庁所在地の豊原を経てオホーツク海側の栄浜海岸まで達していた。 稚内と大泊を結ぶ稚泊航路は167キロ(90海里)と、従来からの小樽発着航路の420キロに比べ格段に短く、東京 - 豊原駅間が小樽 - 大泊航路経由では夏季最短でも約60時間を要したのに対し、稚泊連絡船経由ではほぼ確実に57時間となるものであった。このため、1921年(大正10年)頃より樺太住民の声に押された樺太庁長官の度重なる陳情もあり、鉄道省は1923年(大正12年)1月8日、稚泊航路開設を決定し、同年2月5日、その運航開始日を5月1日と決定した。
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