正騎士団(アスラ・ドルクト)
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「鋼馬章伝」の記事における「正騎士団(アスラ・ドルクト)」の解説
ガーハ 十ヒロに近い大男。浅黒い肌に低くがっしりした鼻で絵に描いたようなバクサルの風貌をしている。ベーメに話を聞いてスークの前に現れた。食い意地が張っており、食べること以外に何も考えていない。十人力の怪腕の持主であり、カルバラ戦では一人で数ダースもの敵を海へ放り込んだ。酒食を仕事に代える男。簡単なベラウタ語が分かる。シムシャーラからの命令でオルゴン・ソムナを討つ為、戦に赴いたが奇襲にあい死亡した。 アムル 青白い端正な顔立ちの美青年。スークよりも二つ三つ上の年長。撃剣の腕の持主。賢明で思いやりが深く、スークが初めて心の内を話すことのできた相手であり古語や詩歌、数の算法等を教え教官でもある。アスマンとの交渉で詭弁ながら澱みのない物言いで騎士団の後ろ盾になってもらう事を了承させた。その際場と所を得た所作と物言いでスークが四十人の賊を打ち静めたと水増しし、芝居づいた物言いもできる。スークの補佐をしながら助言をし、精神面でも支えている。愛馬は黒鋼の鋼馬。カルバラの賊を倒す為モラドウの出城に乗り込んだ際には、自身より一回り大きいウィザールを一瞬にして倒した。フィオの事で深く傷ついているスークに「沢山の愛する人と君は多分これから別れることになるんだ」と自身の生き様から助言する。またアシャワン討伐で十二人の騎士を失った際どうしていいか分からないスークに対し「武人は死者を前にして泣かない」「死んだ者は天上で聖者になる」等慰め亡くなった者に聖典を口調し弔った。ラータが自殺しかけ瀕死の際、まだ生きていると判断し手際よく治療していた。ラータに対して奇妙な愛情を持っていると打ち明けたスークに対し「何か分からなくてもそのままでいい」と情緒ある発言をする。素姓を隠していたがシムシャーラの実の子であり、病弱であったことから代わりに世継ぎにと迎えられた義理の弟(カラム)の親族に何度も命を狙われそうになり、その事を知ったシムシャーラが弟を含めた親族を皆殺しにした為父を恨み国を出た。だが、カラムとは実の兄弟のように仲が良く学業や剣で競い合っていた。黒い髪は草木の煮汁で染めており黒い目は魚鱗を入れて変装していたが、実際はシムシャーラ同様の銀灰の髪に深い碧眼である。正式な名前は「アストー・ラダ・ナームタ・シムシャーラ」であり、タルソンでは「ナームタ殿下」と通称されていた。クルガンの竜ではシムシャーラ亡き後、タルソン公国の新しい公主としてルルスの宮を訪れフラル皇帝に和議を言上する。その際、将来に禍根を残す制裁、恩賞等を一切行わない事を条件とした。この頃風貌は銀灰の髪に碧眼と元の姿に戻っている。フラル皇帝を補佐する役割となり地盤とするシルヴァヤを含む東南五道を治め、中央では主として政務を司る任を担った。 ハーワン 赤毛でズングリな体格。後に正騎士団が二つに分けられたうちの副長となる。元「ノールーズの闘騎士」。普段は温厚な方ではあるが、ホルダードの国であるザオスラを護れと強要してきたラータに対し激しい憤りを見せた。アシャワン討伐の戦闘で死亡。 バフラーム 頬髭の男。元「ノールーズの闘騎士」。ガンゴドリの疾風でオルゴン・ソムナを討つ為、戦に赴いたがその道中敵襲にあい戦死した。 ズルワン 骨っぽい体格の男。陰の年にも休むことのないザオで小遣い稼ぎをと出てきたところをベーメに誘われた。元「ノールーズの闘騎士」。ガンゴドリの疾風ではスークが留守の間、ラータに乗馬を指導していた。ラータへの不始末を悔いて死のうと思っていたが、スークがザオを去る際一緒についていき旅をする事になった。その後アシャワンの隊に出くわし、二騎で追突したが戦死した。 ホラサン 土候領ザオスラの出。朴訥で気が置けないように見えるが鋼馬の扱いはスークの顔負けな程丈ており、解体や修理は並みの馬士をも超えた腕前。スーク曰く年も変わらず一目見て気に入っており、友達のような間柄になる。ラータとの狩りの騒動で十頭の荒くれ鋼馬をほとんど一人で御した。アムルには「前世が鋼馬だったのでは」と言われている。二隊に分けられたうちのもう一隊の副長になる。スークが八つ裂きの刑に処される事が決まった後、城に潜入し処刑に使われる鋼馬に細工を施し動きを止めた。ガンゴドリの疾風でオルゴン・ソムナを討つ為、戦に赴いたがその道中敵襲にあい戦死した。 ムナワト 目も鼻も効く狩人。目を見て相手の算段を即座に判じる。機転がよく効き、ひけらかさない空気のような性格をしている。カルバラ戦で死亡。 ヤーザ ハースラのヤーザ。割れ鐘のような大声が自慢で、普段の会話でも相手が三歩引く程である。ホラサンの隊に属している。
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