正鰐類の起源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 03:58 UTC 版)
2006年にオーストラリアから記載された白亜紀半ばのイシスフォルディア(英語版)は、記載当初に最初期の正鰐類として扱われ、2020年にも正鰐類に分類することを前提とした論文が発表されている。ただしイシスフォルディアの系統的位置には異論もあり、確かに頭骨や椎骨に現生ワニと共通する特徴があるものの、ゴニオフォリスよりも基盤的な属であると2015年に指摘されている。2019年のイシスフォルディア属の新種の記載論文では、派生的新鰐類と正鰐類の間の過渡的な特徴が見られるとも指摘されている。 小林快次は、著書『ワニと恐竜の共存』(2013年)において、ハイラエオチャンプサ(英語版)を最初期の正鰐類の祖先と位置付けている。北米とヨーロッパのゴニオフォリスやベルギーのベルニサルティアに続いて紹介されたイギリスの前期白亜紀のハイラエオチャンプサの子孫が、水辺における支配的なニッチを占めたと小林は主張している。
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