横綱同時昇進(免許)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 08:23 UTC 版)
昇進場所代位四股名最終場所代位四股名最終場所1794年11月場所 4代 谷風梶之助※ 1794年1月 5代 小野川喜三郎 1798年10月 1903年6月場所 19代 常陸山谷右エ門 1914年5月 20代 梅ヶ谷藤太郎 (2代) 1915年6月 1943年1月場所 37代 安藝ノ海節男 1946年11月 38代 照國萬藏 1953年11月 1961年11月場所 47代 柏戸剛 1969年7月 48代 大鵬幸喜 1971年5月 1970年3月場所 51代 玉の海正洋※ 1971年9月 52代 北の富士勝昭 1974年7月 ※印の谷風と玉の海は、現役中に死亡。 他に栃木山守也と大錦大五郎が、ともに「1918年5月場所」が新横綱であるが、それぞれ東京相撲と大坂相撲の力士で、厳密には免許の時期も異なり、一般に同時横綱の例には数えられていない。横綱一覧表などでも、大錦の引退が早かったが栃木山が先代の扱いとなっている。 常陸山と2代梅ヶ谷が同時に横綱に昇進した時には、常陸山を先代とすることにしたが、最終的には先代の常陸山が先に引退した。それ以来、2人の力士が同時に横綱に昇進した場合には、先に引退(または現役中に死去)した者を先代の横綱とすることになった。そのため、同時昇進した2人の横綱が現役の間は「第○代横綱」とは呼ばれず、どちらか一方が引退してから正式に「第○代横綱・(四股名)」と呼ばれることになる。ただし柏戸と大鵬の場合は、彼らの現役中に栃ノ海と佐田の山が相次いで横綱に昇進したため、正式な47代横綱と48代横綱がまだ決まらないうちに49代横綱と50代横綱が誕生するという不合理が生じたことがある。なおかつ、柏戸と大鵬が現役中に栃ノ海も佐田の山も引退したため、1968年5月場所から1969年7月場所途中に柏戸が引退するまでは、現役横綱の代数が決まらないまま、あとの代数の横綱が元横綱になる状態であった。 複数の力士が同時に横綱昇進して全く同時に引退した例は未だ無い。但し、前述の通り1987年12月の双羽黒光司の廃業事件をきっかけに、横綱昇進の条件が従来より厳格となった以降は、複数力士が同時に横綱昇進する機会もなくなっている。
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